1. ヘルスケア情報 >
  2. 病気・症状 >
  3. 精神の病気・症状 >
  4. 統合失調症 >
  5. 統合失調症の診断項目をチェックしてみよう!

統合失調症の診断項目をチェックしてみよう!

幻聴や妄想にとらわれたり、幻覚に惑わされたりすることがある…それは統合失調症かもしれません。少しでも気になるなと思った方、セルフチェック項目を紹介しますので、簡易検査をしてみてくださいね。

診断はどのように行われるの?

統合失調症 診断はどのように行われるの?

本人と家族への詳しい問診が基本

統合失調症の診断は本人と家族への問診を中心に行われますが、発症した初期段階では症状の発現の仕方が実に多様であり、統合失調症と判断することが難しいのです。

少しでも「何だかいつもと違う…」と本人や家族が感じたら、早めに専門医に相談しましょう。

無理に受診させないこと

統合失調症は早期発見・早期治療によって治療効果にかなり差が出る病気です。
統合失調症を発症した本人は自覚が乏しいことが多く、周囲の人の説得で受診するケースが多く見られます。

この時に無理やり受診させるのではなく、患者本人が納得した上で受診することが治療をスムーズに行うためにとても大切です。

無理やり受診させたケースでは、家族や病院に対して強い不信感と拒否感を抱くことが殆どです。
そうすると診断及び治療は困難となり症状が悪化する場合がありますので、初期段階では特に注意が必要です。

問診ではどんなことを聞かれるの?

統合失調症 問診ではどんなことを聞かれるの?

統合失調症の症状は第三者から明確に判断できるというケースは少なく、専門医による診断は主に問診が中心となります。

本人への問診と併せて家族へも問診を行い、主観的な症状と客観的な症状を把握することで状況をより正確に掴むことができます。

初回受診時の主な問診内容

1.どのような症状がありますか?
2.それらの症状はいつ頃から気になるようになりましたか?
3.それらの症状はどのような経過で現れましたか?
4.社会生活及び日常生活への支障はありますか?
5.ある場合、どのような支障がありますか?

診断に重要な情報

1.家庭環境はどのようなものですか?
2.幼少期はどのように過ごしていましたか?
3.家族との関わりはどのような状況ですか?
4.今までに罹患した病気はありますか?

本人への問診を行う際に、統合失調症の陽性症状があるケースでは問診中に興奮状態になり会話が難しいということが多々あります。
そうした時には本人への問診は控え、家族から情報を得るための問診が行われることが多くあります。

ですので、統合失調症の診断から治療までは家族や周囲の人の理解と協力が欠かせないものとなります。

規定された明確な診断基準とは

統合失調症 規定された明確な診断基準とは

医学的な診断基準として主に使用され明示されているものには2つあり、アメリカ精神医学会によるDSM-IVと、WHO(世界保健機関)の規定するICD-10と呼ばれる医学書に記載があります。

DSM-IV-TRによる診断基準

A 特徴的症状:以下のうち2つ(またはそれ以上)、各々は、1ヶ月の期間(治療が成功した場合はより短い)ほとんどいつも存在

(1) 妄想
(2) 幻覚
(3) 解体した会話(例:頻繁な脱線または滅裂)
(4) ひどく解体したまたは緊張病性の行動
(5) 陰性症状、すなわち感情の平板化、思考の貧困、または意欲の欠如

B 社会的または職業的機能の低下:障害の始まり以降の期間の大部分で、仕事、対人関係、自己管理などの面で1つ以上の機能が病前に獲得していた水準より著しく低下している(または小児期や青年期の発症の場合、期待される対人的、学業的、職業的水準にまで達しない)。

C 期間:障 害の持続的な徴候が少なくとも6ヶ月間存在する。
この6ヶ月の期間には、基準Aを満たす各症状(すなわち、活動期の症状)は少なくとも1ヶ月(または治療 が成功した場合はより短い)存在しなければならないが、前駆期または残遺期の症状の存在する期間を含んでもよい。
これらの前駆期または残遺期の期間では、 障害の徴候は陰性症状のみか、もしくは基準Aにあげられた症状の2つまたはそれ以上が弱められた形(たとえば、風変わりな信念、異常な知覚体験)で表され ることがある。

D 分裂感情障害と気分障害の除外:分裂感情障害と気分障害、精神病性の特徴を伴うものが以下の理由で除外されていること。

(1) 活動期の症状と同時に、大うつ病、躁病、または混合性のエピソードが発症している。

(2) 活動期の症状中に気分のエピソードが発症していた場合、その持続期間の合計は、活動期および残遺期の持続期間の合計に比べて短い。

E 物質や一般身体疾患の除外:障害は、物質(例:乱用薬物、投薬)、または一般身体疾患の直接的な生理学的作用によるものではない。

F 広汎性発達障害との関係:自閉性障害や他の広汎性発達障害の既往歴があれば、統合失調症の追加診断は、顕著な幻覚や妄想が少なくとも1ヶ月(治療が成功した場合は、より短い)存在する場合にのみ与えられる。

引用元: www.mh-net.com

ICD-10による診断基準

統合失調症 ICD-10による診断基準

1.考想化声(こうそうかせい)、考想吹込または考想奪取、考想伝播。

2.他者に支配される、影響される、あるいは抵抗できないという妄想で、身体や四股の運動、特定の思考・行動や感覚に関連づけられているもの、および妄想知覚。

3.患者の行動に対して絶えず注釈を加えたり、仲間の間で患者のことを話題にする形式の幻聴、あるいは身体のある部分から発せられる幻声。

4.宗教的・政治的な身分や超人的な力や能力といった、文化的に不適切で実現不可能なことがらについての持続的な妄想。
(例えば、天候をコントロールできるとか、別世界の宇宙人と交信しているといったもの)

5.持続的な幻覚が、感傷的内容をもたない浮動性あるいは部分的な妄想や支配観念に伴って、継続的(数週間から数ヶ月)に現れる。

6.思考の流れに途絶や挿入があり、その結果、まとまりのない話し方をしたり、言語新作がみられたりする。

7.興奮、常同姿勢、蝋屈症(ろうくつしょう)、拒絶症、緘黙(かんもく)、昏迷などの緊張病性行動。

8.著しい無気力、会話の貧困、情動的反応の鈍麻(どんま)や不適切さのような、社会的引きこもりや社会的能力の低下をもたらさう陰性症状。

9.関心喪失、目的欠如、無為、自分のことだけに没頭する態度、社会的ひきこもりなど、個人的行動の質的変化。

セルフチェック項目

統合失調症 セルフチェック項目

研究機関が正式に発表したものが基準として一番正確ではありますが、自己判断する分には少し難しい内容ですよね。

そこで、簡単に自分でチェックできる項目をご紹介します。
以下のような症状に当てはまる場合には、専門医への受診をおすすめします。

当てはまる項目が1つなど少ない場合でも、何らかの心の不調が現れている可能性がありますので注意してください。

1ヶ月以内に以下の症状が気になる

1.自分を非難したり責める声が頭の中に響いてくる。
正体の分からない声に命令されている

2.今まで以上に極度に不安になったり緊張するようになった

3.自分の言動が誰かに操作されているような気がする

4.周囲の人みんなが自分を罵ったり、嫌がらせをしたりしてくると感じるようになった

5.楽しいな、嬉しいなと思うことが無くなった。
心地いいな、等のリラックスした状態がない

6.頭の中に様々な思いや声が浮かんで騒がしく眠れない。
または過剰に寝てしまう

7.人と会話をすることが嫌になり、誰とも会話をしなくなった

8.不意に1人で笑ったり、1人ごとを言ったりすることが多くなった

9.ついさっき起こった出来事が思い出せない

10.頭が混乱して考えをまとめられない

11.日中ぼんやりとして、部屋にひきこもるようになった

12.自分の頭の中だけで考えていることが周囲に伝わってしまっていると感じる

13.以前は気にならなかったことにも過敏になり、興奮しやすくなった

14.盗撮されている?盗聴されている?狙われている?と感じるようになった

15.1つの物事に集中できなくなった

16.以前に比べて突然の出来事に対応できなくなった

17.やる気が起きない、意欲が湧かなくなった

統合失調症は治る病

統合失調症 統合失調症は治る病

統合失調症は、少し前まで「不治の病」であると思う人も少なくない病気でしたが、現在では早期に気づいて適切な治療を受けることで完治する病気です。

統合失調症において受診から診断や治療に欠かせないのが、周囲、特に家族の理解と協力です。
患者本人は自覚が無いことが多いので、受診することだけでなく家族に対しても拒否感を持っている場合には「あなたを理解したい」という思いやりを持った接し方で受診をすすめましょう。

症状が悪化すると幻聴や幻覚に惑わされ、家族へも何らかの影響が出ることも多い病気です。
少しでも「最近の様子がおかしいな」と感じたら専門医に尋ねましょう。
本人への説得が難しい場合には、家族だけで相談するのもひとつの手立てになります。
また、家庭内で悩みを抱え込まず専門医に相談しましょう。

最終更新日: 2016-07-24

タグ:
統合失調症

記事に関するお問い合わせ

「統合失調症」に関する記事

統合失調症についてさらに詳しく知りたいならこちらをチェック

統合失調症の治療に使われる薬一覧!
統合失調症の治療に使われる薬一覧!
なんでこうなるの?統合失調症の原因を徹底解明!
なんでこうなるの?統合失調症の原因を徹底解明!
統合失調症治療の柱、薬物療法に用いられる薬とは?
統合失調症治療の柱、薬物療法に用いられる薬とは?

「精神の病気・症状」に関する記事

精神の病気・症状の記事は他にも多数!

不定愁訴は外来で治療できる?原因や症状とともに詳しく解説!
不定愁訴は外来で治療できる?原因や症状とともに詳しく解説!
妊婦や産後の切れ痔の対策まとめ!入浴方法や食事、効果的なツボとは
妊婦や産後の切れ痔の対策まとめ!入浴方法や食事、効果的なツボとは
自宅でできる!自律神経失調症の改善、対策方法まとめ
自宅でできる!自律神経失調症の改善、対策方法まとめ
「正しく知れば怖くない!」過呼吸の原因、症状、対処法まとめ
「正しく知れば怖くない!」過呼吸の原因、症状、対処法まとめ
悩まないで相談!こんなにあった認知症の飲みやすい薬
悩まないで相談!こんなにあった認知症の飲みやすい薬

人気の記事

ドクトルで人気の記事を集めました

人気のキーワード

今ドクトルで話題の病気の原因・検査方法・治療方法・予防方法を集めました。