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【画像・写真付き】ヘルパンギーナの症状と治療法、大人でかかった場合の注意点まとめ

ヘルパンギーナとは高い発熱と喉の水泡性発疹を主症状とする感染症です。夏風邪の一種で子どもたちの間でしばしば流行します。ここではヘルパンギーナの症状を画像を添えながら分かりやすく説明します。ヘルパンギーナにかかっても落ち着いて対応できるように予備知識を身に着けておきましょう!

1人の医師・医学生がチェック済み

ヘルパンギーナとは

ヘルパンギーナ ヘルパンギーナとは

ヘルパンギーナとはエンテロウイルスというウイルスの感染症です。
エンテロとは英語で“腸”を意味しており、このウイルスは腸管や喉で増殖する特徴があります。
そのためこのウイルスに感染すると消化器症状や喉の症状などが現れます。

ヘルパンギーナは6~10月にかけて流行し、7月がピークとなる夏風邪として知られています。
まれではありますが、冬に感染することもあります。
流行は西から東へと順に推移していく傾向があります。

5歳以下によく感染し、感染者全体の90%以上を占めるとされます。
なかでも1歳が最も多く、次いで2歳、3歳、4歳、そして5歳と0歳がならびます。

ヘルパンギーナの症状

ヘルパンギーナ ヘルパンギーナの症状

ヘルパンギーナの主な症状は高熱、喉の水泡性発疹、関節の痛み、消化器症状(嘔吐、下痢)です。
発症初期は熱から始まることが多く、熱は38~40℃まで上がることが多くあります。
高熱により体力が奪われグッタリとする子どもも少なくありません。

また熱により水分も失われるため脱水症状を起こすこともあります。
この高熱は1~3日程度続くとされています。
発熱がみられた後に口の中(特に上顎)から喉にかけて下の写真のような水泡性発疹が現れます。

ヘルパンギーナ 喉
出典:blog.goo.ne.jp

水泡性発疹は大きさ2~4mm程度の小さな大きさで、ポツポツと多く発生します。
また炎症を伴うため水泡性発疹は赤みを帯び、口内炎を引き起こすこともあります。
下の写真はヘルパンギーナによる口内炎です。

ヘルパンギーナ 口

口内炎の回復には1週間程度の時間を要します。
(この水泡性発疹は肉眼でも口の中を覗き込めば確認することができます。
ただし口の中を見る際は、飛沫感染および接触感染の危険性があるため感染予防としてマスクをし、確認した後は十分な手洗いを行うようにしてください。

この水泡性発疹は痛みが伴い、痛みのために食事を飲み込めないという場合もあります。
食事より飲み物の方が飲み込みやすい場合が多く、痛みで食事が進まないようであれば飲み込みやすいようにトロみをつけたり水分を多く含ませたりすると良いでしょう。
炎症している喉を冷やすようなアイスや喉ごしの良いプリンやそうめんなども食べやすいです。

また、飲み物でも果汁など酸味のあるものは痛みを感じやすため、湯ざましやイオン飲料など刺激の少ないものをあげるようにしましょう。

熱性痙攣になることも!

ヘルパンギーナ 熱性痙攣になることも!
出典:baby.goo.ne.jp

ヘルパンギーナの高い発熱により、熱性痙攣の症状が現れることもあります。
熱性痙攣とは発熱に伴って生じる痙攣のことで、生後6ヶ月~5歳までにしばしばみられます。
子ども意識が消失することもあり、初めてこの痙攣を目の当たりにすると冷静ではいられなくなる親御さんも少なくありません。

しかし、熱性痙攣の多くは命に危険を伴うものではないとされています。
対処法としてはまず両親が落ち着くことです。
そして子どもの衣服をゆるめましょう。
痙攣の始まった時間と収束した時間を確認し、痙攣を起こしている最中は吐物が喉に詰まらないように横向きに寝かせましょう。

痙攣が落ち着いてから受診をしても良いのですが、不安であれば救急車を呼んでも問題ないと言われています。

ヘルパンギーナの合併症

ヘルパンギーナ ヘルパンギーナの合併症

多くは合併症を起こすことはないのですが、まれに無菌性髄膜炎や心筋炎などの合併症をおこす場合があります。
無菌性髄膜炎は1時間に4~5回程度の嘔吐がみられ、激しい頭痛が生じます。

心筋炎は血流が悪化し全身に血液が十分に運ばれなくなるため、顔色が悪くなりグッタリとします。
また脈拍数にも低下がみられ、呼吸困難、ショック症状を引き起こします。

受診をした後であったとしても、このような症状がみられる場合は速やかに再度受診をするようにしましょう。

ヘルパンギーナは何度も感染することがある

ヘルパンギーナ ヘルパンギーナは何度も感染することがある

ヘルパンギーナは1度のみなず2度、3度と何度も感染することがあります。
エンテロウイルスに感染すると免疫を獲得し、そのウイルスに再び感染をすることは一生ないのですが、実はこのエンテロウイルには複数の種類が存在します。

そのため1度エンテロウイルスに感染したとしても別のタイプのエンテロウイルスに感染することがあるため、何度もヘルパンギーナを発症するということがあるのです。

ヘルパンギーナの感染予防

ヘルパンギーナ ヘルパンギーナの感染予防

ヘルパンギーナにはワクチンなどはなく、感染経路である接触感染、飛沫感染の予防が重要となります。
手洗いの徹底、マスクの使用、うがいが感染予防となります。

ヘルパンギーナは発症直後のウイルス排泄が最も多く、そして感染力が強いです。
発症直後の期間は特に感染予防に気を配るようにしましょう。
特に兄弟に5歳以下の子どもがいる場合は感染リスクが高いので、感染している子どもと兄弟を別の部屋で過ごさせるなど気を配るようにしてください。

またヘルパンギーナの症状が落ち着いた後でもウイルスは便から2~4週間程度排泄され続けます。
症状が落ち着いてもトイレの後の手洗いや、おむつ交換後の手洗いを徹底して行うようにしましょう。

大人にも感染する場合がある

ヘルパンギーナ 大人にも感染する場合がある

ヘルパンギーナは比較的感染力の弱いウイルスとはされていますが、夏バテや疲労などの体調不良があり免疫力が低下している場合には大人にも感染することがあります。
 
大人に感染した場合は熱が39℃を超え、喉の痛みも強く現れる傾向があり、症状は子どものものよりやや重症化しやすいとされています。

咽頭クラミジアとの違いは?

咽頭クラミジアとは、性器クラミジアと同じクラミジア・トラコマティスという菌が咽頭(のど)に感染してしまったものです。

症状として、喉の違和感・発熱などがあり、ヘルパンギーナと似ているためどちらか分からないという方という方もいらっしゃいます。

ヘルパンギーナに対して咽頭クラミジアは以下の点で異なります。
①発症年齢は成人以降が多い。
②大人のヘルパンギーナは重症化しやすいのに対し、咽頭クラミジアは症状が軽く、気づかないこともある。
③感染の原因がオーラルセックス(陰部と口との接触)であることがほとんどであるため、その行為を行っていない場合は発症しない(軽いキスや、飲み物の回し飲み程度ではうつらない。
濃厚なキスの場合ではうつる可能性がある)

以上の点で大きく異なるので、大抵はご自身でも判別できます。
それでも分かりにくい場合は、検査も咽頭を綿棒で擦過して最近を調べるという簡単なものですし、治療も抗菌薬で比較的簡単に治るので、あまり過度な心配は必要ありません。

しかし、症状が軽いがために自身で感染に気付かず、他の人にうつしてしまうという欠点があります。

保育園・幼稚園・学校の再開目安

ヘルパンギーナ 保育園幼稚園学校の再開目安

ヘルパンギーナの感染後における保育園・幼稚園・学校の再開目安に国から定められた一定期間はありません。
ただし各施設がそれぞれ独自に感染予防対策として基準を設けている場合があります。

実際には解熱後2日で再開をしているところが多いようです。
ヘルパンギーナの症状が消失して喉の痛みが改善しご飯が食べられるようになり、そして子どもの調子が良いようであれば、施設に問い合わせをしてから再開の相談をするようにしましょう。

また、再開をしたとしても症状消失後2~4週間はウイルスが便から排泄されているため、他の子どもへの感染リスクが伴います。
子どもが理解をできるようであれば手洗いを十分に行うよう言い聞かせましょう。

ヘルパンギーナの治療

ヘルパンギーナ ヘルパンギーナの治療

ヘルパンギーナの治療は対処療法です。
ウイルス自体に対する特効薬のようなものは現在なく、現れた症状を抑えるような薬が処方されます。
必要に応じてそのような薬を用いながら経過をみて、安静を保って自然治癒を待つことが治療となります。

病院では高熱に対して解熱剤が処方されることが多いです。
解熱剤は使用すれば熱を下げるだけでなく、喉の痛みを緩和させることもあります。
喉が痛くて食べ物や飲み物が摂れなかった場合は、解熱剤を使用した後に様子をみながら飲食をすすめていくと良いでしょう。

脱水に注意!

ヘルパンギーナ 脱水に注意!

ヘルパンギーナの対応で最も重要なことが脱水への配慮です。
口の中に食べ物や飲み物を入れることを嫌がることもありますが、高熱や嘔吐、下痢によって体内の水分が失われ脱水症状になりやすくなります。
1回量は少なくても良いので、こまめに水分を補給させるようにしましょう。

汗が出てこない、泣いても涙が出てこない、よだれが出てこない、おしっこの量が減少したなどの症状がみられれば脱水症状に陥っている可能性があります。
このような場合は医療的処置を要することもあるので、速やかに医療機関を受診をするようにしましょう。

まとめ

ヘルパンギーナ まとめ

ヘルパンギーナのほとんどは経過が良好です。
しかし、まれに髄膜炎や心筋炎の合併症を引き起こすことがあります。
嘔吐の回数が急激に増えた、顔色が急に悪くなったといった症状の大きな変化や、熱が一向に下がらないという症状があれば合併症の危険性があるため速やかに医師の診察を受けるようにしてください。

最終更新日: 2016-09-19

タグ:
ヘルパンギーナ 口内炎

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