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【画像付き】性感染症クラミジアのとは?男性と女性ごとに症状を紹介。

性感染症クラミジアはクラミジア・トラコーマ菌から感染する病気です。あらゆる性感染症の中で、感染率はトップです。日本では諸外国と比較しても感染率の高い性病であり、とくに10代から20代、それも女性に増加しています。主たる原因は性交渉で、男女とも性器や尿道に感染し、時には喉に発症します。感染者は100万人もいると言われ、抗生物質による治療を怠ると、重症になる恐れがあります。

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原因菌はクラミジア・トラコマティス

クラミジア菌

クラミジア菌

出典:chlamydiae.com

クラミジア・トラコマティスは、主として性器に感染します。
クラミジア・トラコマティスは元々はトラコーマ菌から派生した菌です。

感染は性交渉が原因とは言っても、実はいろいろあります。
直接性交渉によって、まず始めに尿道や膣、子宮頸管に感染するのが普通です。
そこから菌が周辺に奥深く侵入します。
そのほかオーラルセックスで喉に感染したり、クリニングスやアナルセックスをしたりして感染は広がります。

クラミジア・トラコマティス菌は、直径300ナノメートル(nm、10億分の1メートル)の球形の細菌です。
2本の鎖に一方が両端で結合して環状になっていることから環状DNAと呼ばれます。

女性の症状

女性のクラジミア感染

女性のクラジミア感染

かゆい

女性がクラミジアに感染した場合、自覚症状は男性よりはるかに少なく、80%は自覚症状がないと言われます。
痛みとかゆみ、おりものが増え、臭いが強くなるのが特徴です。
かゆみは男女共通していて、性病ではないかと疑う最初の兆候の1つでしょう。

陰部周辺にかゆみや痛みが出たら要注意です。
かゆみはおりものが増えて、陰部がいつも湿った状態になり、雑菌が繁殖するのが原因です。
かゆみを起こす病気はトリコモナス膣炎、膣カンジダ症、外陰炎であり、いずれも併せておりものが増えます。

いずれも我慢できないほどかゆみが強くありませんので、かゆみだけで感染したかどうか判断することは難しいことです。

出血

女性の発症部位

女性の発症部位

出典:www.std-lab.jp

いわゆる不正出血と呼ばれる、月経以外の性器からの出血は2つの原因があります。
「器質性出血」と「機能性出血」の2つです。
器質性出血は膣、子宮、卵巣、卵管など性器が、何らかの異常が発症することで起きます。
機能性出血は月経周期やホルモンのバランスが崩れて発症します。
早期治療が必要なのは、言うまでもなく器質性出血ですね。

クラミジア感染は器質性出血の1つです。
最も危険なのは子宮頚がんです。
クラミジア感染はそれに次ぐもので、そのほか子宮顕官ポリープ、子宮筋腫、カンジダ感染症などがあります。
これら疾患が原因となる炎症、それに伴うただれ(びらん)も出血の一因になります。

膀胱炎など

女性の発症部位

女性の発症部位

出典:www.std-lab.jp

女性の膀胱炎は大腸菌が原因になることが多いです。
しかし、クラミジアも尿道から膀胱に進出して膀胱炎を発症します。
膀胱炎の症状はいろいろありますが、頻尿、残尿感、排尿時の痛みなどがよく見られる症状です。

クラミジアが膣に感染した場合は、症状は比較的出ません。
膀胱に感染すると、上記のような症状が出やすくなります。
クラミジアが原因となる膀胱炎は、その顕著な症状からクラミジア感染を早期に発見できることがあります。

クラミジア菌は、子宮頸部や子宮頸管からさらに進んで子宮内膜に向かいます。
こうして子宮内膜炎初め子宮頚がん、子宮筋腫などにつながります。
菌はさらに奥深く進み、卵管炎を起こす卵管や卵巣炎の原因になる卵巣に到達します。
これらは併せて子宮付属機器炎と呼んでいます。

クラミジアはそのまま放置すると、菌がほかの臓器にも感染します。
急性腹膜炎、骨盤腹膜炎などに広がり、ついに子宮外妊娠や不妊の原因になる恐れがあります。
新生児にも影響して、クラミジア原因菌による結膜炎や肺炎を発症することもあります。

男性の症状

男性の発症部位

男性の発症部位

出典:www.std-lab.jp

症状性器のうみ

男性の発症部位

男性の発症部位

出典:www.std-lab.jp

性器クラミジア感染症は、尿道からやや白っぽい透明なうみが出ます。
かゆみがあったり、排尿時に痛みを伴ったりする違和感が特徴です。

治療しないまま放置すると、前立腺炎や精液に血が混じ血精液症、副睾丸炎(精巣上体炎)、さらに進むと肝炎、腎炎にかかります。
典型的な感染症は前立腺炎です。
クラミジア菌が前立腺の組織内に侵入して発症します。
前立腺の中の血管がもろくなり、射精時に出血します。
発熱、尿道の不快感、排尿時の痛みや頻尿、射精の際の痛み尿道からうみなど、さまざまな症状が現れます。

上記のうち1~2つでも症状が現れたら、すぐ検査してください。
前立腺炎の原因菌はクラミジアのほか、最も多い大腸菌、淋菌トリコモナスなどが知られています。

尿道から出るうみ

男性のクラミジア感染

男性のクラミジア感染

クラミジアに感染すると、尿道から透明もしくはやや白っぽいうみが出ます。
かゆみや痛みを伴うことが多いのですが、自覚症状はほとんどなく見過ごしがちです。
特に若い世代では自覚症状のない人が増えています。
パンツに大きなシミができて汚れるなど、歴然として現象は症状が大分進んだ段階です。

尿道炎は主として性行為で発症します。
うみが出る段階は、すでに尿道炎を発症しています。
尿道から出るうみは、通常は顕微鏡で観察します。
クラミジア菌は通常の顕微鏡では識別できず、遺伝子増幅法で検出します。
尿道炎の検査は、クラミジア菌と淋菌を同時に検査するのがお薦めです。

感染は性交渉からが主となる原因

クラミジア 感染は性交渉からが主となる原因

クラミジアは性交、オーラルセックス、クリニングスなどで感染します。
感染する部位は従って、主として性交渉による尿道、膣ですが、喉や目にも感染する可能性がある訳です。

性交渉は低年齢化、コンドームの普及の遅れ、性風俗などによって、クラミジアの感染者は近年増え続ける傾向にあり、自覚症状が比較的少ない特に女性の感染者が増えています。

子供を産みたい、妊娠中という女性は、クラミジア感染症初め性感染症の検査を受けることをお薦めします。
性病は予防が大切、感染予防をしてもすり抜けて感染することがありうることを頭に入れておきましょう。

 

性交に関する尿道炎の原因菌は大きく分けて二つあり、ここで紹介されているクラミジアと、もう一つは淋菌です。

この2つはどのような違いがあるのでしょうか。
簡単に言えば、淋菌は急激、クラミジアは緩徐、といえるでしょう。

淋菌は症状が感染した「1週間以内(すぐに)」に発症し、排尿痛などの痛みも強く、分泌物も膿のようなものがでます。

一方、クラミジア感染した「1週間以降(時間が経ってから)」に発症し、排尿痛も軽度、分泌物も淋菌より透明であることが多いです。

このように症状の出現時期と強さから、大まかに判断できます。

また、記事中にも書いてある通り、症状の強さは男性の方が強く女性の方が弱いです。
この、「女性では症状が顕著ではない」ことが多いことがある意味で問題となることがあります。

1つは、症状を自覚していないため、自分が感染していると気づかず、パートナーの男性側にうつしてしまう可能性があることです。
うつされた男性側は、顕著に症状が出てしまいます。

2つ目は、特にクラミジアは不妊の原因になることがあります。
しかし、ここでも自覚症状が乏しいことから感染していることに気づかず、赤ちゃんが欲しいのに不妊の原因となっていることに気づくことができません。

このように、淋菌とクラミジアでは、「淋菌の方が症状が強いこと」「クラミジアの方が症状が弱いが不妊などの原因となること」は知っておくと良いでしょう。

ヨクナル提携医師・医学生: 筑波大学医学群医学類卒

最終更新日: 2016-09-28

タグ:
クラミジア 結膜炎

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