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うつは適応障害の症状?発達障害との違いやチェック方法も紹介

適応障害の症状は、強い不安や焦り、うつ状態などの精神症状のほかに、怒りやアルコール、買い物への依存といった社会的に問題になる行動やめまいや頭痛などの身体症状と多岐にわたります。これらの症状は、ストレスが原因で起こります。適応障害の症状やチェック方法、ストレスへの対処方法、発達障害との違いについて詳しく解説します。

適応障害はどんな症状?どうわかる?

うつ病(大うつ病性障害) 適応障害はどんな症状?どうわかる?

適応障害は、ストレスが原因で起こります。
その症状は、過剰な心配や怒り、涙もろい、不安が強いなど様々です。
これらの症状により、仕事しづらくなることもあります。

適応障害かどうかのチェックや、症状、原因など、適応障害について詳しく知って対処方法を考えていきましょう!
よく比較される、発達障害との違いや共通点も説明します。

適応障害はなぜなる?チェック方法は?

仕事などの人間関係によるストレス

うつ病(大うつ病性障害) 仕事などの人間関係によるストレス

適応障害の原因は、強いストレスにうまく対処できないことだと考えられています。
仕事場や学校でのストレスでも、適応障害の症状が起こることがあります。

通常、適応障害はストレスが起こって6か月程度で治まるものです。
また、職場などのストレスが原因ですので、休日など職場から離れているときには、症状が軽く調子も良いことが多いです。

人生の節目に起こりやすい

人生の節目には、進学や就職、結婚、出産、病気、親の介護や近しい人の死などがあります。
生活における環境変化や強いストレスに対応できないときに、適応障害が起こると考えられています。

末期がんを例に挙げると、末期がんの方が適応障害を発症する確率は、約16.3%と言われています。

日本での末期がん患者の適応障害有病率の調査では、16.3%といわれています。

引用元: www.mhlw.go.jp

過度にまじめな人がなりやすい

うつ病(大うつ病性障害) 過度にまじめな人がなりやすい

精神科疾患の治療方法のひとつである認知行動療法によると、私たちはストレスを受けたときに状況を判断しますが、強いストレスを受けるとその判断がゆがんでしまうことがあるそうです。
判断がくるってしまうと、ストレスを実際よりもつらく感じてしまい、そのことによりますますストレスが強くなるという悪循環が起こります。

ストレスを感じたときに、過度にまじめな人の場合、自分をひどく責めてしまったり、期待に応えられない状況を不安に思ったりする傾向が強いそうです。
このことから、過度にまじめな人は、ストレスの積み重ねで適応障害が起こりやすいと考えられています。

適応障害かわかるチェック方法

強い不安や焦り、何もしたくない、何かしようとするとめまい、動悸が起こるなど、自分が適応障害かもしれないと思ったら、チェックリストをでチェックしてみましょう。

適応障害のチェックリスト
□学校や仕事場、家庭などで強いストレスがある
□強いストレスを感じてから3か月以内に、強い不安や焦り、体調不良などの異常を感じるようになった
□症状のせいで学校や仕事に行けない、人間関係がうまくいかなくなったなどがおこった
□精神的な異常や体調が悪化している
□うつ病や統合失調症などの精神障害はなく、原因として考えられるのはストレスである

これらが当てはまって、適応障害かもしれないと思ったら、一度精神科や心療内科を受診して、相談してみることをおすすめします。

適応障害の症状・うつ、不安、焦りなどの情緒面の障害

強い不安やうつ症状

うつ病(大うつ病性障害) 強い不安やうつ症状

適応障害では、強い不安や焦り、不眠、何もする気が起きないなどのうつ症状が起こることが多いです。
ストレスから離れると、症状は落ち着いてくることが多いのですが、適応障害を起こした方の40%以上が5年以内にうつ病を発症するといわれています。

まずは、ストレスから離れて症状を落ち着けるとともに、ストレスに対しての対処法について考えていくことが大切です。

適応障害と診断されても、5年後には40%以上の人がうつ病などの診断名に変更されています。
つまり、適応障害は実はその後の重篤な病気の前段階の可能性もあるといえます。

引用元: www.mhlw.go.jp

ストレスへの対処方法として起こる攻撃的な行動など

うつ病(大うつ病性障害) ストレスへの対処方法として起こる攻撃的な行動など

強い不安や焦りを感じたときに、どんな行動をとるのかについては、個人の性格や環境に大きく影響されるといわれています。
ストレスに対してどんな対処行動をするかをストレスコーピングといいます。
人それぞれ、良く行いがちなストレスコーピングは違っています。
主なストレスコーピングには以下のものがあります。

・問題焦点型:問題に対し、努力や人からの協力で対処する。
問題から逃げる。
・情動焦点型:問題に対しての気持ちを他の人に相談する、自分の心の中に押し込める、強い怒りをあらわにする
・社会的支援型:問題に対し、他の人の協力や意見を取り入れる 問題焦点型と、情動焦点型も含まれる
・気晴らし型:スポーツやカラオケで発散する。
アルコールや買い物依存症などを起こすこともある

これらの4つのストレスコーピングは、それもそれ自体が良い、悪いというものはありません。
ただし、問題から逃げ続けてしまったり、努力して無理しすぎてしまったり、自分の心の中に押し込めることでうつ状態になる、アルコールや買い物などに依存するなどのコーピングを選択した時には、社会的に問題となる場合があります。

望ましいストレスコーピングとしては、他の人の協力を得る、相談する、お金がかからず健康に良いストレス発散法を選ぶ、などがあります。
適応障害において、自分が選びがちなストレスコーピングはどれか、望ましい方法は何かを考えて試してみることが大事といわれています。

汗やめまいなどの身体症状

ストレスが強く、不安や焦りが強くなった時には、冷や汗や動悸、めまいなどの身体症状が起こることがあります。
これには、自律神経が大きく関係しているといわれています。
自律神経には、興奮や活動をつかさどる交感神経と落ち着くことや休息をつかさどる副交感神経があります。
通常、交感神経と副交感神経がバランスをとり心拍数や発汗など体の機能を調整しています。

しかし、強いストレスを受けると自律神経のバランスが崩れてしまうことがあります。
適応障害では、ストレスによる自律神経の乱れにより、動悸や冷や汗、下痢や便秘など様々な身体症状が出ると考えられています。

子供は赤ちゃん返りすることも

うつ病(大うつ病性障害) 子供は赤ちゃん返りすることも

子どもの場合は、指しゃぶりや夜泣き、おもらし、赤ちゃん言葉などの赤ちゃん返りを起こすことがあります。
甘えと適応障害のこの症状は似ているので、つい甘えていると感じてしまうかもしれません。
しかし、適応障害の場合は、自分ではどうすることもできず、放置することや甘えと言われてしまうことで、状態が悪化してしまうこともあります。

ただし、適応障害だからと、ストレスすべてから逃げる選択をさせることは、甘えを作ってしまうことにもなります。
子どもの適応障害は、専門家と相談しながら、状況に応じてバランスの良い対応をしていくことが必要です。

よく比較される発達障害との違いは?

原因や持続期間が違う

発達障害適応障害は、学校や会社に行けなくなったり、遅刻したり、うつ状態に陥るなど似ている部分があるため、どちらなのか分かりにくいといわれています。

まず、発達障害と適応障害は原因が違います。
発達障害の原因は、特定されていないのですが、遺伝子や妊娠中の胎内環境、出生時の異常、生まれてからの病気や環境の影響が指摘されています。
適応障害の場合は、環境や人間関係からくるストレスが原因です。

また、発達障害の症状がストレスがなくても持続的なのに対し、適応障害の場合は、ストレスがなくなると治まってくるという特徴があります。

発達障害でも適応障害を起こすことがある

うつ病(大うつ病性障害) 発達障害でも適応障害を起こすことがある
出典:www.sankei.com

発達障害と適応障害は違いますが、発達障害がある場合は、ストレスや環境の変化に弱いため、うつや強い不安、焦りを起こしやすいといわれています。
このことから、発達障害の場合は2次的に適応障害が起こりやすい状態と言えます。

治療や対処法に違いはある?

不安や不眠、うつ状態などの症状に対しては、適応障害でも発達障害でも、抗不安薬や睡眠薬、抗うつ薬など同じ薬が処方される場合があります。

適応障害の場合は、まずストレスの原因を見つけて離れることや、対処法などを考えていきます。
発達障害の場合は、ワーキンググループでストレスへの対処を学んだり、仕事の適性などを考えていきます。

身近な人が適応障害や発達障害の場合の対処法については、会社を例に挙げて考えましょう。
まず、部下や同僚が出社拒否をする、遅刻をしてくる、不安や焦りが強いなど明らかに精神的に問題が起こっていると考えられたときに、それが適応障害か発達障害かによって対処方法には違いがあります。

発達障害の方の場合は、コミュニケーションが苦手、得意分野と不得意分野がはっきりしている、こだわりが強いなどの特徴がある場合が多いです。
この場合は、適性に合った仕事を依頼するなど考慮することで、得意な分野で力を発揮できることが多いです。
一方、適応障害の場合は、ストレスが原因になっています。
これは、個人の責任ではなく、会社側のシステムや本人への仕事の振り方、人間関係に問題がある場合が多いです。

適応障害や発達障害が疑われる場合には、産業医と連携して対処していくことが大切です。

まとめ

うつ病(大うつ病性障害) まとめ

適応障害の症状は、人それぞれのストレスへの対処方法が関係しています。
症状がある場合、まずはストレスの原因を見つけて、離れてみることも必要です。
ストレスの原因を探したり、対処方法を考えたりするには、精神科を受診してカウンセリングを受ける方法もあります。

適応障害で症状が強いときには、自分で判断をするのが困難になる場合も多いです。
周りの方にも適応障害に対する知識を持って、温かい理解と協力をしてほしいですね。

最終更新日: 2016-10-24

タグ:
うつ病(大うつ病性障害) 適応障害 発達障害 統合失調症 ストレス

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