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いつまで続くの?なかなか治らない咳の原因とは!もしかしたら咳喘息かも

風邪は治ったのに咳だけ続いている、あるいは風邪を引いた覚えはないのに咳が出る。秋になると咳が止まらなくなる。こんな症状はありませんか?その咳、もしかしたら咳喘息かもしれません。今回は咳喘息について、広く深く解説していきます。

1人の医師・医学生がチェック済み

咳の原因とは?

咳は細菌やウイルスなどの病原体や花粉、ハウスダストなどの異物を身体の中に取り込まないための防御反応です
気管支の粘膜が異物によって刺激を受けると、異物の排除のために咳が出る反応が生じます。
風邪や肺炎などの感染症の症状の1つでもありますが、いつまでも咳が止まらない場合、近年増加している咳喘息の可能性もあります

咳喘息とは

咳嗽 咳喘息とは
出典:www.tadapic.com

咳が止まらない

咳喘息は発作性の呼吸困難で、喘息のように連続した咳が続きます。
喘息との違いは、呼吸の際に「ぜーぜー」「ひゅーひゅー」という喘鳴(ぜんめい)が生じないことです。

風邪に併発する

咳喘息を発症するきっかけはさまざまですが、中でも風邪の後に起こることが多いといわれています
風邪を引いた後しつこい咳が残るようであれば、咳喘息が疑われます。

うつる病気?

咳嗽 うつる病気?
出典:allergy72.jp

咳喘息の原因はアレルギーによる気管支の慢性炎症です。

アレルギーとは病原体や異物に対して免疫細胞が過剰に反応・攻撃して自身の細胞を傷つけてしまうものであり、うつる病気ではありません。

上記の画像のように、アレルゲン(抗原。
花粉症でいう花粉など、アレルギーを引き起こす物質のこと)によりマスト細胞という免疫細胞からIgEと呼ばれる抗体が分泌されることでおこる諸症状のことをアレルギーといいます。

治る病気?

咳喘息は喘息と違って治療に対する反応性がよく、完治できる病気です。
早ければ3ヶ月、平均半年で治療が終了します。

幼児、子供だけでなく大人にも

咳嗽 幼児、子供だけでなく大人にも

咳喘息はアレルギーによる症状です。
子供は免疫細胞が未熟なため、咳喘息などのアレルギー疾患にかかりやすいものですが、大人であってもアレルギーをもっている方がいるように、咳喘息がみられることも珍しくありません。

咳喘息の原因

アレルギー

主な原因はアレルギーによる反応です。
身体の中に侵入した異物に対して、免疫細胞が過剰に活性化し、自身の細胞を傷つけてしまうことで炎症が起こる結果、のどの粘膜に常に刺激が加わることで咳が続きます。

ストレス

免疫細胞は自律神経という神経によって支配されています。
この自律神経というのはストレスを敏感に反映し、ストレスの強い状況下では正常な働きができなくなることが知られています。
この結果、免疫細胞が異常な活動を示し、アレルギーを引き起こすきっかけとなります。

寝不足

咳嗽 寝不足

同じように、疲労が溜まっているような場合でも自律神経の働きが悪くなります。
十分な睡眠、リラックスできる環境など心のケアも重要です。

クーラー、エアコン

クーラーやエアコン、空気清浄機などは、電力で生じた温度と適度な水分があり、カビが発生しやすい環境になっています。

アレルゲンとなるカビが付着・生息し、まき散らされると、咳喘息の原因になります。

冷たい空気、タバコの煙などが刺激となる

咳嗽 冷たい空気、タバコの煙などが刺激となる

タバコの煙には有害な物質が多数含まれています。
その有害物質を吸入してしまうと、気管支の粘膜が刺激を受け、咳が誘発されます。
また、咳喘息のように慢性炎症によって粘膜が過敏になっている状態では、冷たい空気を吸っただけでも刺激になることがあります。

咳喘息発作の症状

8週間以上続く咳

主な症状はなかなか治まらない咳で、8週間以上続く場合は咳喘息が疑われます
咳が続く病気には結核や肺がんなどもありますが、結核では微熱が続く、肺がんでは血痰や胸の痛み、体重減少、寝汗を伴うなど、咳以外にも特徴的な症状があります。

鼻水、くしゃみ

咳喘息の症状はあくまで咳ですが、この病気の大元にあるのはアレルギーです。
アレルギーは併発しやすく、のどの粘膜だけでなく鼻の粘膜も敏感になっていることも珍しくありません。
鼻のアレルギー症状として、水っぽい鼻水やくしゃみ、鼻詰まりなどの症状が現れることもあります。

痰、喘鳴はない

咳嗽 痰、喘鳴はない

一般に感染症による咳では、免疫細胞が病原体と戦った際に生じる膿が痰として排出されますが、咳喘息では敵がいないのに暴れまわっている状態であり、膿が生じないため、痰も出ません。
喘息との大きな違いは喘鳴がないことですが、気道の狭窄が強い喘息に比べ、その一歩前の段階である咳喘息ではまだ喘鳴は聞かれません。

吐き気、嘔吐

のどには咽頭反射という反射があります。
のどの奥に物を入れると「おえっ」となるのが咽頭反射です。
反射とは、自分の意思では止めることのできない身体の動きであり、のどの粘膜に慢性炎症が生じている咳喘息では、咳に加え、吐くこともあります。

発作は急な気温の変化でおきやすくなる

原因の項目でもご紹介しましたが、冷たい空気が原因になることもあるように、気温の変化によっても症状の出やすさが変化します。
季節の変わり目のように寒暖差のある時期、特に寒くなり始める秋では発作がおきやすくなります。

病院に受診するタイミングは?

咳嗽 病院に受診するタイミングは?
出典:www.tadapic.com

咳喘息は正しい治療が行われないと喘息に移行してしまいます。
咳が2週間以上続く場合や市販の咳止めが効かない場合、病院での治療を考慮するとよいでしょう。
また、咳のせいで睡眠不足になっているなど、日常生活に支障をきたしている場合にも、一度受診することをおすすめします。

診療科は何科?

大人の場合、診療科は内科、特に呼吸器内科、アレルギー科が専門になります。
子供の場合、まずは小児科にかかるようにしてください
近くにない場合は、大人と同じく呼吸器内科やアレルギー科でも問題ありません。

咳喘息の治療法

治療薬の種類

吸入ステロイド薬

咳嗽 吸入ステロイド薬

ステロイド薬は炎症に対して広く使われる薬で、免疫力を抑えることで炎症を落ち着かせる効果があります。
咳喘息に対しても第一選択薬となっています。
ステロイドは副作用が多く、高血圧、高血糖、胃炎、骨粗鬆症体幹や身体に脂肪がつく中心性肥満、不眠などの精神症状など多彩な症状が現れますが、吸入法ではこれらの副作用は非常に少ないことが分かっています

気管支拡張薬

ステロイドだけでは効果が得られない場合に併用して使う薬です。
咳喘息では気管支に慢性炎症が起こり、炎症によって腫れたり浮腫んだりしてしまうことで気道がやや狭窄しています。
気管支を拡張する薬を用いることで、気道を広げ、呼吸を改善させます。

漢方

咳喘息に有効な漢方薬として「小青竜湯(しょうせいりゅとう)」「五虎湯(ごことう)」
小青竜湯は、咳喘息や気管支喘息、アレルギー性鼻炎によく効く漢方で、咳を抑える成分、痛みを和らげる成分、痰を落ち着かせる成分が組み合わされています。
五虎湯は、咳や痰、痛み抑える他、熱や腫れを鎮める成分を含んでおり、同様に気管支を広げて呼吸を楽にしてくれる効果が期待できます。

コントロール治療

治療を開始すると1~2週間で咳は改善します。
ただし、ここで治療をやめてしまうと再燃し、治療期間を延長させてしまうことになります。
コントロールのためには、症状が落ち着いてからも吸入ステロイド薬を3ヶ月ほど続ける必要があります。

妊婦、授乳中は薬を使っても大丈夫?

咳嗽 妊婦、授乳中は薬を使っても大丈夫?

妊娠中の咳喘息は、お母さんだけでなく赤ちゃんにも悪影響を及ぼします。
咳によって身体に取り込める酸素量が減少すると、赤ちゃんまで酸欠状態になってしまい、成長が障害されてしまうのです。
妊娠中でも使える薬はありますので、放置せずに産婦人科や内科へ相談しましょう。

自宅で行える対処法とは

市販薬

アスクロン

アスクロン

アスクロン

1,520円

アスクロンは、気管支を広げ、呼吸をラクにしてせきをしずめるメトキシフェナミン塩酸塩をはじめ、6つの有効成分を配合した微粒タイプの鎮咳去痰薬です。
ぜんそく、かぜによるせきやたんを効果的に改善します。

サイトで購入

気管支を広げ、咳を鎮める作用のある市販薬で、喘息、咳に有効であり、咳喘息にも効果をもたらします。
一般的に、喘息で使われる薬は咳喘息にも効果があると考えてよいでしょう。

ミコルデ錠A

ミルコデ錠A

ミルコデ錠A

1,620円

ミルコデ錠Aは、たんのからむ咳や呼吸のたびに、「ゼーゼー、ヒューヒュー」という音をたてるようなぜんそく性の咳に効果をあらわします。
●気管支を広げて咳を鎮めるテオフィリンとdL-メチルエフェドリン塩酸塩、たんをうすめて出しやすくする3種類の生薬エキスとグアイフェネシンを配合した咳止め薬です。

サイトで購入

同じく気管支を広げ、痰や咳を鎮める作用をもちます。
化学成分のみでなく、漢方に使われる生薬を含んでいるのも特徴の1つです。

食事に気をつける

食物に対するアレルギーが咳喘息を引き起こすきっかけになることもあります。
以前にかゆみ、じんましんなどの起こったことのある食品は控えるようにしましょう。
また、冷たいものや香辛料などものどの粘膜を刺激するので、避けた方がよいと考えられます。

アルコールは控える

アルコールが肝臓で分解されるとアセトアルデヒドという成分に変化します。
この成分は気道を収縮させる作用があるため、咳を誘発したり、呼吸が苦しくなる原因になります。
咳喘息の方では特にこの作用が現れやすいため、アルコールには注意が必要です。

運動は可能?

症状が軽ければ、無理のない範囲の運動であれば十分可能です。
適度な運動はストレスを解消させ、体力をつけることで心身ともに健康をもたらします。
ただし、症状が頻繁に出ていたり、冷たい空気や少し身体を動かしただけのような刺激でも頻繁に症状が出てしまう場合、運動することは咳発作を誘発させる非常に危険なものと考えられます。
症状に合わせて適切に判断することが重要です。

最終更新日: 2017-04-16

タグ:
咳嗽

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