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手の震えの原因は?気になる動悸や息切れ…考えられる病気と治療方法まとめ

自分ではコントロールできない手の震え。まるで違う生き物みたいに勝手に震えて、気持ち悪く思えます。手の震えは心配のないものから、大きな病気の症状として現れるものまで様々です。ここでは手の震えの原因や考えられる病気などについてご紹介します。

手が震える主な原因

本態性振戦

本態性…原因がはっきりしない
振戦…自分の意思に反して起こる、規則正しい規則正しいリズミカルな震え

本態性振戦とは、はっきりとした原因が見られないのに震えが現れる状態のことを指します。
これは逆に捉えれば、震え以外に問題はないとも言えます。

本態性振戦のメカニズム

筋肉を動かす時、その細胞のひとつひとつは収縮と伸展を素早く繰り返し、細かく震えています。
たくさんの数の細胞がそれぞれの早さで震えているため、筋肉全体の震えとして自覚することはありません。

しかし精神的な緊張などで交感神経が過剰に興奮すると、収縮と伸展のリズムが揃い、振幅の幅が大きくなることで自覚が出来るような震えが起こります。
本態性振戦の患者さんに多いのは、手・指・頭・声などの震えによる日常生活の支障や精神的な苦痛です。
「文字を書く時」「飲み物を飲む時」「食事の時」「人前で話す時」など、特定の動作をするときに現れやすいという特徴があります。

このほかにも寒さやストレスが原因の「生理的振戦」、リラックス状態の時に起こる「安静時振戦」、運動によって起きる「動作時振戦」があります。

年代別で考えられる原因とは

子供の手の震え

子供の手の震え

赤ちゃんが時々ピクピクと手足を震わせることがあります。
神経が未発達である赤ちゃんは、外部からのちょっとした刺激にも反応しやすくなっています。
また両腕を上げて「伸び」をした時にも、震えるような動きを見せることがあります。

両方とも時間が経つうちに少なくなっていくものなので、心配いりません。
赤ちゃんや小さい子供の手の震えで気を付けたいのは、

  • 意識がなくなる
  • 体が硬直する
  • 白目をむく
  • 高熱が出る

などの症状です。
この場合はすぐに病院を受診しましょう。

中学生~10代、20代

この年代で手の震えが見られる場合は本態性振戦か、無理なダイエットによる低血糖が原因になっていることが多いと言われています。
食事を摂らない時間が続いたり、栄養の偏った食事を摂ったりしていると低血糖となり、手の震えのほかにも

  • 疲れやすい
  • 疲れが取れない
  • 眠気
  • 頭痛
  • 集中力の低下

なども見られるようになります。

30代~40代

20~30代の女性に多く発症するのが、甲状腺機能亢進症です。
この疾患は甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで起きます。
手の震えだけでなく、汗をかきやすくなる、暑がりになる、体重が減る、頻脈や動悸などの症状も見られます。

また、30~40代の働き盛り世代ではストレスが原因になり、不安障害や自律神経失調症になっている可能性もあります。
仕事だけではなく、子育てなどでも忙しく、自分に構っていられない年代ではありますが、定期的に健康診断などを受けて健康状態に気を付けるようにしましょう。

高齢者の場合

高齢者の場合

高齢者の手の震えは、本態性振戦が加齢によって発症したことが多いと言われていますが、中にはパーキンソン病や脳梗塞のように、大きな病気が隠れている可能性もあります。

また日頃、服用している薬の副作用で手が震えることもあります。
いずれにしろ、通院をしている場合は担当医に、そうでない場合は病院を受診して診てもらうようにしましょう。

片手だけが震えるのは

片手だけが震える場合は、パーキンソン病や脳梗塞の初期症状の可能性があります。
これを放置すると重症化し、脳梗塞の場合は命に関わるため、早急に医療機関を受診するようにしましょう。

また、手を酷使し過ぎると、一時的に手が痺れたり震えたりすることがあります。
これは時間の経過とともに治まることが殆どですが、続く場合は受診することをお勧めします。

緊張すると手が震える

緊張すると手が震える

手が震える場合に一番多いと言われているのが、緊張や恐怖、恥ずかしいといったシチュエーションです。
何かの作業を行う時に、人からジッと見られていたり、緊張感を要することをしたりしようとすると、手が震えてしまうこともあります。

また、針の穴に糸を通すなどの細かな作業でも、自然に手が震えて来ることがあります。
これは緊張や恐怖といった感情から来るストレスが原因になっています。
誰にでも起こり得る、良性の震えといっても問題ないでしょう。

病気の可能性も

手の震えの殆どは本態性振戦であることが多いと言われていますが、

  • パーキンソン病
  • 脳梗塞
  • 小脳疾患
  • 多発性硬化症
  • 甲状腺機能亢進症

などが隠れている場合もあります。
これらの症状については後述しますが、手の震え以外の症状が当てはまるようであれば、一度医療機関を受診することをお勧めします。

病院で検査する

病院で検査する

手の震え以外にどんな症状があるかにもよりますが、原因が緊張や不安からのストレスの場合は心療内科、そうでない場合は神経内科がいいでしょう。
総合病院であれば詳しい検査の後、症状に合った診療科目に回してもらえるというメリットもあります。

中には大きな疾患が隠れている可能性もあるので、定期的に健康診断を受けていない人は、血液検査や尿検査、画像検査などを行ってもらった方がいいかもしれません。

克服するには

まずは原因になっていると思われるものを取り除くことが大切です。
緊張や不安、恐怖といったものが原因であれば、心療内科で適切な治療を受けましょう。

「あがり症」が原因である場合でも、薬物療法・行動療法・認知療法等を行うことで、たくさんの時間を要しますが、手の震えも改善されることが多いと言われています。
一方で大きな病気が原因の場合は、まずはその治療を優先することが必要です。

その他に考えられる原因とは

その他に考えられる原因とは

栄養の偏り、低血糖、空腹が原因の場合も

低血糖の場合でも手の震えが起こることがあります。
血糖値とは、血液中のグルコース(ブドウ糖)の濃度を示す値。
食後は若干高くなる傾向にあります。

空腹の状態が長く続くと低血糖になります。
年齢や性別、妊娠の有無などによっても違いが出てきますが、

  • 服用している薬の副作用
  • 長い時間食事を摂っていない
  • ダイエットなどで栄養が偏っている

といった場合でも低血糖になると言われています。

熱中症にも要注意

熱中症は「熱失神」「熱けいれん」「熱疲労」「熱射病」の4つのレベルに分かれます。

手足のけいれんや足がつるといった症状は「熱けいれん」のレベルから現れます。
熱中症は命に関わる疾患です。
特に高齢者や子どもの場合は、症状が急変することがあるので、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

アルコール依存症

アルコール依存症の場合、その禁断症状として手の震えが現れることがあります。
これはアルコールに限らず、麻薬や覚せい剤、睡眠薬、抗不安薬、抗精神病薬、鎮痛剤の依存症状としても見られます。
このような症状が現れた場合は、出来るだけ早く医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。

動悸や息切れ、吐き気がある場合

動悸や息切れ、吐き気がある場合

発汗や息苦しさは甲状腺の病気かも

手の震えと同時に発汗や息苦しさなどを感じる場合は、甲状腺の病気が隠れている可能性もあります。
甲状腺亢進症という疾患であれば、

  • 頻脈
  • 動悸
  • 発汗
  • 多飲多尿
  • めまい
  • 下痢
  • 体重減少
  • 筋力の低下
  • 不眠
  • 不安感

などといった症状も見られるようになります。
一度専門医を受診することをお勧めします。

吐き気や下痢、頭痛を伴うとき

手の震えは心の不調が引き起こすこともあります。
吐き気や下痢、頭痛を伴う場合は、精神面の不安やストレスが原因になっていることが少なくありません。
まずはその原因になっているストレスを取り除くことが必要です。

吐き気や下痢、頭痛に加えて発熱が見られる場合は、何らかの感染症であったり、もしくは脱水症状によって手が震えたりすることもあります。
この場合は水分を十分に摂り、出来るだけ早く医療機関を受診しましょう。

自律神経の異常が原因かも

自律神経の異常が原因かも

頭痛、めまい、眠気、肩こり、しびれなどが見られたら

手の震えのほかに

  • しびれ
  • 頭痛
  • めまい
  • 疲労倦怠感
  • 不眠
  • 食欲不振
  • 下痢
  • 便秘などの消化器不良

  • 肩こり

  • 手汗

  • 多汗

  • 冷え

  • 涙の減少(ドライアイ)

などが見られる場合は、自律神経失調症の可能性があります。

自律神経は昼間や活動時に優位になる交感神経と、夜や安静時に優位になる副交感神経が交互に働くことによって、そのバランスを維持しています。
何らかの原因でこのバランスが崩れると、自律神経が乱れ、上記のような症状が見られるようになります。

ストレスを溜めないライフスタイルを

自律神経の乱れの原因になるのは、生活リズムの乱れ、過度なストレス、ホルモンの影響などが挙げられますが、最も多いのはストレスと言われています。
ひとくちにストレスと言っても、人間関係や仕事、学校、環境の変化などその原因も様々。

適度な運動や趣味や好きなことを積極的に行い、十分な休養や睡眠を取って、ストレスを溜めないライフスタイルを心がけるようにしましょう。

服用している薬の副作用かも

服用している薬の副作用かも

喘息・気管支炎の薬

喘息や咳止めの場合に処方される気管支拡張剤などの薬の副作用には、吐き気や胃部不快感、腹痛、下痢などのほかに「手の震え」が見られることがあります。
また、これらの薬を初めて使用する際は、心拍が上昇する可能性があるので注意が必要です。

内服薬…オノン、キプレス、シングレア、アレグラ、ザイザル、ジルテックなど

吸入薬…パルミコート、キュバール、アドエアディスカス、フルタイドなど

塗布薬…ホクナリンテープ

てんかん・うつ病の薬

てんかんやうつ病の場合に処方される抗てんかん薬、抗うつ剤、抗不安薬、抗精神病薬には、

  • 眠気
  • 頭痛
  • めまい
  • ふらつき
  • 口の渇き
  • 手の震え
  • 便秘
  • 頻脈
  • 目のかすみ

などの副作用が見られることがあります。
また、これらの薬をやめた時に、離脱症状として手の震えが起きることもあると言われています。
以前よりは飛躍的に安全性が高くなっている抗てんかん薬や抗うつ剤ですが、こういった副作用が続く場合は担当の医師に相談するようにしましょう。

薬局やドラッグストアにある市販の薬も危険

市販の薬は効き目が強くないから大丈夫…と思ってしまいがちですが、アレルギーなどの体質や服用時の体調によっては、手の震えやめまい、立ちくらみなどの副作用が現れることもあります。

服用前には必ず説明書や注意事項を良く読み、用法用量を守るようにして下さい。
副作用の症状が見られたら服用を中止し、改善されない場合は医療機関を受診しましょう。

手の震えを伴う病気

手の震えを伴う病気

考えられる病気

パーキンソン病

脳内にあるドーパミン性神経細胞の変性により、神経伝達物質であるドーパミンの産生が減少し次のような症状が見られます。

  • 初期症状は片方の手の震え(安静時振戦)や歩行障害、筋肉のこわばりがある。
  • 進行すると反対側の手にも見られるようになる。
  • 動作が緩慢になり、歩行中の方向転換や寝返りもやりにくくなる。
  • 表情の変化が乏しくなり、うつ状態を発症したり、便秘や立ちくらみを起こしたりすることもある。
  • 前かがみで小刻みに歩くなるようになり、転倒しやすくなる。

脳梗塞

何らかの原因で脳の血管に狭窄が生じ、血栓が出来て血管が詰まってしまう(閉塞)疾患です。
これにより脳に十分な酸素や栄養が行き届かなくなり、脳細胞に障害が生じます。
脳梗塞の初期症状には、

  • 頭痛や吐き気・嘔吐
  • 手足が震える・痺れる・麻痺する
  • ろれつが回らない
  • 片方の視野が狭くなる
  • 言葉が理解できない

などが見られます。

高血圧糖尿病、脂質異常症、肥満、喫煙などは脳梗塞へのリスクが高くなると言われています。

小脳疾患

小脳疾患

小脳疾患の原因には脳血管障害、腫瘍、変性疾患、炎症性疾患があります。
飲酒後のようなふらつき、ろれつが回らない、手が震える、何かを取ろうとしても距離感がつかめず、上手く取ることが出来ないというような症状が現れます。

多発性硬化症

脳や脊髄に多発性の硬い病巣が現れる疾患です。
この病変が中枢神経に現れては治るということを繰り返すため、多発性硬化症の患者さんは様々な神経症状の改善と再発に悩まされます。

  • 手足の震え、しびれ
  • 感覚低下、感覚障害
  • 手足の脱力、歩行障害
  • 視力障害
  • 排尿障害
  • 話しにくい、飲み込みにくい

以上のような症状が見られ、何度も入院を繰り返す大変な疾患です。

甲状腺機能亢進症

甲状腺から甲状腺ホルモンが過剰に分泌され全身の代謝が亢進します。

  • 良く食べるのに体重は減少する
  • 暑がりになり、汗をたくさんかく
  • 手や足を中心に全身が震えることがある
  • 疲れやすい
  • 動悸・息切れ
  • イライラする

といった症状が見られるようになります。
甲状腺機能亢進症の代表的な疾患であるバセドウ病の場合は、眼球の突出も見られることがあります。

手の震えを止める方法

あがり症や社交不安障害の場合

あがり症や社交不安障害の場合

腹式呼吸をする

あがり症や不安、緊張が強いという人の場合は、腹式呼吸がお勧めです。
腹式呼吸だとしっかり息を吸い込めるため、何度も小さな呼吸を繰り返すこともありませんし、落ち着いてゆっくり話すことも可能です。
非常にリラックス効果が高いと言われる呼吸方法なのです。

また、深い呼吸は心拍数や血圧の上昇、震えや発汗、動悸などを抑制すると言われています。
緊張などで息苦しさなどを感じたら、腹式呼吸に切り替えてみるといいでしょう。

震えている部分を見ないようにする

手が震えていると気にはなりますが、あまり見ないようにすることが大切です。
自分の震えを見ることによって、余計に気持ちが滅入ったり、落ち込んだりする可能性があります。

まずは手が震えることについて、あまり気にかけないようにしましょう。
気にしないことで、いつの間にか症状が治まることも考えられます。

市販で買える薬もある

このような緊張や不安などのストレスを取り除く薬が、薬局やドラッグストアで買えるのをご存じでしょうか。

  • アロパノール内服液

緊張や不安からイライラしたり、気分が悪くなったりするなどの神経の症状を緩和。
朝起きても疲れが取れない、ぐっすり眠った感じがしないなどの不眠症状を改善。

  • イララック

高ぶった気持ちを落ち着かせ気持ちを穏やかにする。
イライラ感や神経の高ぶり、興奮感を抑制する。

心療内科を受診する

あがり症や不安や緊張が強くストレスを感じている場合は、思い切って心療内科を受診してみましょう。
薬物治療で非常に楽になった人も多く、併せて行動療法や認知療法を行うと更に効果が高いとも言われています。

放置しておくとストレスを重ねることになり、症状が悪化する可能性もあります。
早めに受診し、少しでもストレスを軽減してポジティブに毎日を送れるようにしましょう。

手の震え~気を付けておきたいこと

手の震え~気を付けておきたいこと

手の震えの多くはあまり心配の要らないものと言われていますが、激しい頭痛やめまい、吐き気、麻痺などを伴う場合は一刻を争う疾患の可能性があります。
手の震えだけでなく、ほかの症状にも注意しておくことが大切です。

特に体調不良がなく、慢性的に手の震えが続く場合は、あまり気にせずにストレスや緊張を和らげるように心がけましょう。

最終更新日: 2017-04-16

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