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【表付き】低血圧の数値はどれぐらい?年齢別の数値をチェックしよう!

高血圧の情報はたくさんありますが、低血圧に関する情報は少ないのではないでしょうか。高血圧は放置すると生死に関わる危険な状態ですが、低血圧はすぐに命に係わる症状ではないので見過ごされがちです。しかし低血圧を放置しておくと、生活習慣病や大きな疾患につながる恐れもあります。ここでは低血圧について、詳しい解説と年齢別の数値をチェックし、低血圧に関する知識を深めましょう。

低血圧の数値

血圧とは

血圧とは

血液を送り出す心臓は、ポンプのように収縮したり拡張したりを繰り返しています。
心臓が収縮して血液を送り出したとき、動脈に加わる圧力を「収縮期血圧(最高血圧)」といいます。
心臓が拡張して血液をため込むとき、動脈に加わる圧力を「拡張期血圧(最低血圧)」といいます。

「血圧=心拍出量×総末梢血管抵抗」で表します。
心拍出量とは、心臓が1回に送り出すことのできる血液の量です。
末梢血管抵抗とは、血液の通り道である末梢血管に抵抗があるかどうかです。
動脈硬化などで血液の流れが悪くなると、末梢血管の抵抗が上がります。

心臓が1回に送り出す血液量が増えて、なおかつ末梢血管が硬かったり収縮していたりすると、血圧は高くなることがわかります。
逆に、心臓が1回に送り出す血液量が少なく、なおかつ末梢血管がやわらかく弾力があると、血圧は低くなります。

脈圧とは

脈圧とは
出典:www.ootemati.com

血圧を見るときにもう一つ大切なのは、脈圧です。
上下の血圧の差のことを脈圧といいますが、脈圧は太い血管である大動脈の硬さ、動脈硬化の進行具合を知る指標となる数値ですので、必ずチェックしましょう。
例をあげると、血圧が110/70㎜Hgの時の脈圧は、上の血圧から下の血圧を引いて110-70=40㎜Hgになります。

脈圧の正常値は、30~50㎜Hgが理想であるといわれています。
脈圧が50㎜Hgを超えると、血管疾患のリスクが高まるので注意しましょう。

WHO(世界保健機構)では世界共通の基準として、最高血圧が100㎜Hg以下、最低血圧が60㎜Hg以下のものを『低血圧』と定めています。

しかし、血圧は年齢によって変動があるので、年齢別の基準があります。
以下の数値を目安にしましょう。

年齢別低血圧の数値 

年齢別による血圧正常値

20歳代 男性  118/75  女性  113/76
30歳代 男性  124/79  女性  114/71
40歳代 男性  130/84  女性  123/77
50歳代 男性  138/85  女性  133/81
60歳代 男性  142/84  女性  140/82
70歳代 男性  146/80  女性  145/79

上記正常値の最低血圧(下の血圧)に着目してください。
ご自身の最高血圧(上の血圧)が年齢別正常値の最低血圧より低い場合は、『低血圧』の目安の値となります。
例えば20歳代では、男性75、女性76です。

しかし、数値はあくまでも目安で、血圧には個人差があります。
ご自身の日頃の血圧を知り、変動を見ながら判断することが大切です。

低血圧は女性に多い

低血圧は女性に多い

10代や20代、30代の若い女性によくみられる

10代や20代、30代の若い女性によくみられる
出典:inphs.gr.jp

グラフを見てもわかるように、低血圧は若い女性に多くみられます。
特に20~30歳代の女性に低血圧で悩んでいる人が多いです。

次に多いのが10代の子供の低血圧です。
小学校の高学年から中学生にかけて最も多く発症するといわれる起立性低血圧(後述します)の場合が多く、年齢が増すとともに治る低血圧の症状です。

10代~30代の若い女性の約20%、小・中学生の約5~10%は低血圧だと言われているように10代や女性に多く、小学生の中には低血圧が原因で不登校になることもあります。

女性ホルモンの血管の拡張作用でなりやすい

女性に低血圧が多いもう一つの要因に、女性ホルモンの影響があります。

女性ホルモンは血管を拡張する作用があり、血管が拡張されると血圧は下がります。

高齢者の低血圧

高齢者はもともと血圧の変動が大きく、立ち上がったときに急激に血圧が下がり、それにともなって起こるめまいや立ちくらみが、転倒、骨折につながることがあると指摘されています。

妊娠中の低血圧

妊娠中の低血圧
出典:josei-bigaku.jp

妊婦の起立性低血圧

妊娠することで自律神経に影響を及ぼし、血管の運動神経が鈍くなるので、血圧が下がりやすくなります。
また、女性ホルモンには血管の拡張作用があるため、ホルモン産生が盛んな妊娠期には血圧が下がる要因となります。
つわりや体調の変化で水分摂取量が極端に減ると、全身の血行が悪くなり、低血圧につながります。

これらが要因となり、妊娠期には立ち上がったときに急に起きる立ちくらみ、めまい、ふらつきなどの症状が出る起立性低血圧になりやすいので、注意しましょう。

妊娠中は水分摂取と、充分な休息をとるように心がけましょう。

妊婦の仰臥位低血圧症候群

お腹が大きくなる妊娠中期~後期にみられる症状です。
妊婦が仰向けで寝ると、大きくなった子宮が背骨の右側にある下大静脈を圧迫し、血液の循環を悪くしてしまいます。
血液の循環が悪くなると血圧が低下し、母体や胎児にいきわたらなくなります。

仰臥位低血圧症候群の症状

  • めまい
  • 嘔吐
  • 発汗
  • 呼吸困難

仰臥位低血圧症候群になると、母親が気絶する場合や、胎児の心拍数が低下し低酸素状態になってしまう危険もあるので、注意が必要です。

対策としては、なるべく仰向けで寝ることは避けて、横向き、左側を下にして寝るように心がけましょう。
仰向けで寝るときは、クッションやまくらで上半身を高くして寝るようにしましょう。

子供にも多く見られる起立性低血圧

子供にも多く見られる起立性低血圧

小学校の高学年から中学生、高校生までに多く現れやすい

小学校の高学年から中学生にかけて最も多く発症するといわれる起立性低血圧は、めまい、立ちくらみのような症状が出ますが、年齢が増すとともに治ります。

子供の起立性低血圧は起立性調節障害といわれ、近年多くなっている症状の一つです。
自律神経失調症の一種ではありますが、とくに小学校高学年~高校生、年齢でいうと10歳~17歳ぐらいの成長期にある子供が発症する病気です。

原因

子供の起立性調整障害の原因は、急激な成長に対して自律神経機能の働きがバランスを失うために起こると考えられています。

症状

症状
  • 体がだるく起きられない
  • ふらつき
  • 動悸
  • 疲労感

重症になると

  • 倒れる
  • 失神する

などの症状が出ます。
体調の不良から、遅刻や不登校になるケースが多くなります。

放置はだめ!実は危険な低血圧

放置はだめ!実は危険な低血圧

けがや内臓の病気による出血は、ショックによる低血圧を起こします。
慢性的な出血では、血液量不足によって徐々に症状が悪化し、気が付きにくいこともあります。

心臓にトラブルがある場合にも血圧が下がることがあり、危険性の高い病気は大動脈弁狭窄症です。
これは先天性、加齢や動脈硬化、感染症が原因で発症する病気です。

はじめは無症状であることが多いのですが、心臓に余力がなくなってくると急激な血圧の低下によって、失神やショックなどの症状が現れる危険な病気です。

その他、狭心症発作や身体を動かした時の息苦しさ、両足のむくみなどの心不全症状なども起こるので、早期発見、治療が大切です。

低血圧の改善方法

塩分は抑えめに

塩分は抑えめに

厚生労働省が推奨する日の塩分摂取の目標値は10g未満です。
低血圧の人は、少し多めの1日10~12gを摂取してもよいでしょう。

起立性調節障害の子供は、食塩を多めにとることで症状の改善が期待できることが分かっています。

塩分を増量した場合は、同時に水分も多めにとるよう心がけましょう。
むくみが出ない程度に、水分摂取量は1日1.5~2リットルを目標にとりましょう。

自律神経のバランスを整える

自律神経のバランスを整える
出典:nurse-riko.net

低血圧の人は朝起きられないという人が多いようですが、早く寝る習慣をつけると早起きしてもさほど苦ではなくなります。

早寝早起きは自律神経のバランスを整え、血圧を正常に保つことにつながります。
規則正しい生活を心がけましょう。

ウォーキングなど有酸素運動が最適

ウォーキングなど有酸素運動が最適
出典:inphs.gr.jp

下半身の筋肉は、血液を送り出すポンプのような働きをしています。
下半身の筋力が低下するとポンプの力は弱まり、血液を心臓に送り戻す力も低下します。
下半身の筋力の低下は、低血圧へ悪影響を及ぼすのです。

運動、特に下半身の筋力アップをすることは、低血圧の改善によい効果が期待できます。

軽いウォーキングや階段昇降は、下半身の筋力アップには最も効果的です。
日頃から意識的に階段を使用する、いつもより早起きして通勤・通学の最寄り1駅分手前で降りて歩いてみるなど、無理のない程度に運動を少しずつ取り入れてみましょう。

最終更新日: 2017-04-16

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