1. ヘルスケア情報 >
  2. メンタル・心の悩み >
  3. 人見知り >
  4. 性同一性障害(性別違和) >
  5. 性同一性障害の治療方法とは?性別適合手術・ホルモン注射について

性同一性障害の治療方法とは?性別適合手術・ホルモン注射について

性同一性障害の治療法にはどのようなものがあるのでしょうか?性同一性障害の説明や、性別適合手術、ホルモン注射などについて紹介します。

性同一性障害ってどんな病気?

性同一性障害(性別違和) 性同一性障害ってどんな病気?
出典:belta-cafe.jp

性別と自己認知が一致しない

自分の性が身体と心の中で一致せず、不快感や嫌悪感を抱くことを言います。

例えば子どもの頃は、身体が女性であれば男性の服装や遊びが好きだったり、特に第2次成長期になると女性器に対して強い嫌悪感を持ったりします。

このことから気分が不安定になったり、悩みが深くなったりすることがあります。

過去では電気ショックで治療していた

日本では性同一性障害のような症状がある人に対して、同性ポルノの写真を見せて興奮したら電気ショックを行う、という粗治療していたという過去もあります。
他にも、興奮しかけたら吐き気を催す薬を飲ませる、脳の一部を切り取るロボトミー手術などが行われ、拷問のような方法で治そうとしていました。

もちろん、そのような治療で治るようなものではありません。

人格や精神の問題ですから、強制的に外部からの圧力で変えることはできません。

性同一性障害の治療

カウンセリング

性同一性障害(性別違和) カウンセリング

はじめに、今まで送ってきた生活の中で性同一性障害によって感じた精神的苦痛、社会的苦痛、身体的苦痛について、しっかりと話を聞いていきます。

そして、本当はどの性別で暮らすことが本人にとって幸せなのか、決断をサポートしてくれたり、さらに決断した性別で生活することをサポートしてくれたりもします。

カウンセリングは他にも、ホルモン治療や外科手術へと移行するために身体的な性別の診断や、染色体やホルモン値を測定する検査を受けてもらうことがあります。

これにより、精神科医2名による診断書と第2段階(ホルモン療法と外陰部形成術)へ移行するための意見書を作成してくれます。

ホルモン注射で用いる薬→ホルモン内服と注射で用いる薬

性同一性障害(性別違和) ホルモン注射で用いる薬→ホルモン内服と注射で用いる薬

男性から女性になりたいと考えている方には女性ホルモン(エストロゲン薬)を、女性から男性になりたいと考えている方には男性ホルモン(アンドロゲン)を摂取します。

投与方法としては、内服と注射があります。

ホルモン療法中は、血液検査や肝機能検査、血中濃度検査などの測定を2~3か月おきに受けたほうが良いでしょう。

女性ホルモン注射→女性ホルモン内服と注射

内服の場合、プレマリンやプロセキソール、デボシンなどを毎日内服してもらいます。
注射の場合、プロギノン・デポーやペラニン・デポーなどを1~2週間もしくは2~3週間隔で投与します。

効果としては、乳房が大きくなる、乳頭の過敏性の増加、皮膚のつやの変化、体毛の減少、高い声、性欲減退、睾丸の収縮などが現れます。

女性ホルモン注射1回の料金は1,000円~1,500円程度です。

男性ホルモン注射 →男性ホルモン内服と注射

内服の場合、エナルモンなどを毎日内服してもらいます。
注射の場合、エナルモン・デポーやテストロビン・デポー、テスチノンデポーなどを1~2週間もしくは2~3週間隔で投与します。

効果としては、生理が止まる、声が低音になる、体毛が増え固くなる、筋肉質などの変化が現れます。

男性ホルモン注射の1回の料金は1,500円~2,500円程度です。

副作用

女性ホルモンを投与されているときには、血栓症や心筋梗塞、心不全、脳梗塞や高血圧など、男性ホルモンを投与されているときには、肝機能障害や骨粗鬆症、ニキビ、頭髪減少などの副作用に注意しましょう。

性別適合手術

性別適合手術は、性転換手術とも呼ばれています。
これは、性同一性障害を抱えてい人に対して、内外性器に関する外科的手術を指します。
そのため、声に関してなどの手術は含まれません。

男性から女性へ

性同一性障害(性別違和) 男性から女性へ

皮膚反転法

尿道と直腸の間を切って空間を作り、陰茎や陰嚢の皮膚など血流を残したまま使って、膣の内張りに使用する方法です。

大腸法

①尿道と直腸の間を切り開いて空間を作ります。
②また下腹部を約15㎝切開後、S字結腸(大腸の一部)を約10㎝ほど切り取り、それを使って①の空間に膣を作ります。

現在では、皮膚反転法ができないときにしか行われません。

豊胸手術について

豊胸手術は性別適合手術には含まれません。
そのため、豊胸したい人は別途で豊胸手術を受ける必要があります。

しかし、本人の判断によって豊胸手術を受けない人もいます。
また、性別適合手術と同時に行わず、様子をみてからや心境の変化に合わせて、後から豊胸手術を受ける人もいます。

性器の手術をしたら必ず胸も手術しなければならない、ということはありません。
本人の意志が尊重されますので、じっくり検討しましょう。

女性から男性へ

性同一性障害(性別違和) 女性から男性へ

第2段階の治療(ホルモン療法や乳房切除術)を受け、ある程度精神的に安定したものの身体的性別に対して強い違和感や嫌悪感を抱き、社会生活においても不都合を感じ、第3段階の治療(性器に関わる手術)を強く望んでいる方がいます。
年齢が20歳以上であったり、精神科医や医療チームによる意見書がそろっていたりすれば、第3段階の治療を受けることができます。

乳腺摘出手術

乳輪と乳房の間をUの字に切開して、乳腺や脂肪を摘出し胸を平らにします。

子宮・卵巣摘出術

子宮や卵巣、卵管を摘出する手術です。

膣粘膜切除・膣閉鎖術

膣の内壁を切除して、膣を閉じる手術です。

尿道延長術

膣前壁皮弁や大小陰唇、前庭部の皮膚などを切除し尿道を形成します。
将来、陰茎を形成するときのために延長しておく手術です。

陰核形成術

男性ホルモンを長期に投与していると陰核が肥大してきます。
その陰核を使って小さなペニスを作ることができ、立って排尿できるようになります。

陰嚢形成

陰核形成術に延長した尿道を取り入れことで、本格的な陰茎を作る方法です。

術後の経過・ケアについて

性行為はできる

性同一性障害(性別違和) 性行為はできる
出典:garakuta.oops.jp

手術後の経過が良く、医師の許可が出れば性行為は行えます。

しかし、膣を形成する場合は術後のケアとして、ダイレーションと呼ばれる「拡張」を行う必要があります。
形成された膣にシリコンなどの棒を入れて小さくならないようにするという処置で、始めの頃は頻繁に行うことが大切です。

合併症について

どのような手術でも合併症が起こる可能性があります。

薬剤による副作用(薬疹やアナフィラキシー反応などのアレルギー)を始め、異常出血や血腫形成、傷口の感染や離開、皮膚穿孔・皮膚壊死など起こすことがあります。

女性から男性になる手術を受けた時の合併症では、手術の種類により乳頭や乳輪部分の壊死、尿道閉塞や狭窄、膣孔閉塞、神経麻痺、腸閉塞や腹膜炎なども起こりえます。

男性から女性になる手術を受けた時の合併症では、手術の種類により直腸膣瘻孔や尿道膣瘻孔、尿道狭窄や海綿体の残存、腟狭窄などを起こすことがあるため、注意が必要です。

性同一性障害で手術を相談したい時は

性同一性障害(性別違和) 性同一性障害で手術を相談したい時は

性同一性障害支援機構

相談機関のひとつ「GID (gender identity disorder):性同一性障害」の人たちを支援するNPO法人になります。

電話相談など相談窓口

心理カウンセラーが対応してくれる性同一性障害相談窓口として開設されています。
電話でもメールでも相談できます。

性同一性障害の手術を受けられる場所

性同一性障害(性別違和) 性同一性障害の手術を受けられる場所
出典:www.adal.co.jp

一部の州のアメリカやタイなどに比べると、日本はまだまだ手術を受けることができる場所が多くはありません。
何科を受診したらよいのでしょうか。

ここでは、手術を受けることができる日本のクリニックや病院を紹介します。

クリニック

受診する科としては、美容外科・形成外科・皮膚科・婦人科・泌尿器科・精神科などで相談することができます。

アテナクリニック東京銀座(東京、静岡):美容形成・美容外科
http://www.athenaclinic.net/

ナグモクリニック(東京・名古屋・大阪・福岡・札幌):乳腺外科・乳房外科・美容外科・形成外科/バストの専門外来
http://www.nagumo.or.jp/

カズキプライベートクリニック(島根、鳥取):美容外科・形成外科・皮膚科・婦人科・泌尿器科
http://www.kazuki-pc.com/

医療機関

岡山大学病院(岡山):精神科、形成外科、泌尿器科、産婦人科
http://www.hsc.okayama-u.ac.jp/hos/

岡山大学病院には、公的な資格ではないのですが、性同一性障害の学会が適切な診断や治療ができると認めた医師(認定医)がいます。

治療費の相場、保険適用は不可

現段階では、ホルモン療法・手術療法ともに保険適用されていません。

手術における治療費

性同一性障害(性別違和) 手術における治療費
出典:blesswedding.jp

女性から男性へ変化するための手術費用

乳腺摘出手術 約300,000円~600,000円
子宮・卵巣摘出術 約840,000円
膣閉鎖術 約300,000円
尿道延長術+陰核形成術 約520,000円
陰茎形成術 約1,900,000円
睾丸形成術 1個 約150,000円~180,000円

男性から女性へ変化するための手術費用

皮膚反転法 約1,100,000円
睾丸摘出術 約300,000円
大腸法 約1,500,000円~1,900,000円

性同一性障害で適合手術を受けた方のブログ

さつきぽんの性別適合手術(SRS)体験談MtF タイダイレーション

現在日本人に人気があるのが、日本国内の病院と、タイの病院です。

実際にはアメリカ・スペイン、ひと昔前はモロッコなど、世界各国で行われているのですが

今回は「日本」「タイ」このふたつについてお話したいと思います。

引用元: ameblo.jp

あとがき

性同一性障害(性別違和) あとがき
出典:grandoriental.jp

いかがでしたか?

手術を受けたいと考えている本人はもちろん、その人をサポートしたいと思っている人も知識を深めることが重要です。

日本ではまだ周知されていない性同一性障害。
人は知識がないものは受け入れがたいと考えるもの。
相手を知りたいと思う気持ちが大切ではないでしょうか。

最終更新日: 2017-04-16

タグ:
性同一性障害(性別違和)

記事に関するお問い合わせ

人気の記事

ドクトルで人気の記事を集めました

人気のキーワード

今ドクトルで話題の病気の原因・検査方法・治療方法・予防方法を集めました。