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【診断テストでチェック】性同一性障害の診断基準・方法とは?

性同一性障害かもしれないと悩んでいる方は、一度チェックしてみませんか?ここでは、性同一性障害の種類や、その他の似た病気などについて紹介します。

簡易診断テストでチェック

性同一性障害(性別違和) 簡易診断テストでチェック
出典:yoshichiha.com

このテストはあくまで性同一性障害かもしれない可能性を見るものです。
参考にチェックしてみましょう。

女性の場合は、男女の単語を逆に当てはめてチェックしてください。

チェック項目

  • 自分が男性であることに違和感を感じる
  • 男性として身体が成長(声変り・ヒゲなど)していくことに嫌悪感を感じる(女性の場合は、乳房が大きくなったり生理が来ることに嫌悪感を感じる)
  • 男性の友達と比べると価値観や考え方に違いを感じる
  • 男らしく振る舞うことが苦痛に感じる
  • 男性よりも女性の友達の方が多い
  • 男性からの目が気になる
  • 女性として扱われたいと思う
  • ネイルやぬいぐるみが好きなど趣味が女性っぽい(女性の場合は、バイクや機械いじりなど趣味が男性っぽい)
  • 周囲から「かわいい」と言われるとうれしい(女性の場合は「かっこいい」と言われるとうれしい)
  • アニメなどを見ているときは女性のキャラクターに投影して見ている
  • 自慰の際に女性の立場を想像してしまう

あくまでも参考程度に

性同一性障害にはさまざまなケースがあるため、ひとまとめに診断することは難しいとされています。
チェックした項目が多いから、少ないからといって「性同一性障害である」「性同一性障害ではない」などの判断はできないのです。

性同一性障害の統計

性同一性障害(性別違和) 性同一性障害の統計

全国における性同一性障害者の人数

性年齢別の比率調査

日本において2013年4月に実施された「生年別の比率調査」では、性同一性障害の人数は2,800人に1人と言われています。
計算すると全国では約46,000人の性同一性障害に悩んでいる患者さんがいることになります。

しかし、これは医療機関を受診した人数であり、まだまだ受診できていない人たちのことも考えると約2,000人に1人は性同一性障害である可能性が高いと言われています。

2013年4月に発表された生年別の比率調査の結果では、「約2800人に1人は障害に悩んでいる」と言われていますが、若年者や高齢者を中心に医療機関を受診していない当事者も相当数いることから、一説には約2000人に1人は性同一性障害である可能性が高いと考えられています。

(中略)
全国で性同一性障害の推計患者数は約4万6000人と言われています。

引用元: www.npogid.or.jp

87年生まれに割合多い体が女性・心は男性

性同一性障害(性別違和) 87年生まれに割合多い体が女性心は男性

調査対象は、2003年~2012年にある大学病院を受診し、性同一性障害と診断された82人。
1958~1994年の生年別に集計したところ、最も多かった年は1985年生まれで7人。
その年の出生数は19,314人なので2759人に1人生まれていると計算されます。

また、身体が女性で心は男性の人は1987年生まれに、身体が男性で心は女性の人は1985年生まれに最も多いことがわかった。

 調査によると、体が女性で心は男性の人では87年生まれが最も多く1471人に1人。
逆の立場の人では85年生まれが最も多く3380人に1人だった

引用元: www.nikkei.com

性同一性障害の種類

性同一性障害(性別違和) 性同一性障害の種類

FTMとMTF

FTMはFemale To Male(女性から男性へ)、MTFはMale To Female(男性から女性へ)の略のこと。

自分自身の身体と心の性別が不一致な状態で、身体の性として生活していることに強い違和感を感じたり、異性へのあこがれが強かったりする人のこと。

FTXとMTX

FTMは女性が男性に変わる・または変わっている途中、MTFは男性が女性に変わる・または変わっている途中の人のことを指します。

性自認(ジェンダーアイデンティティ)については、さらに分類されます。

TS/TG/TV

  • TS(トランスセクシュアル)は性適合手術を受けて、戸籍も変える人のこと。

  • TG(トランスジェンダー)は、性的合手術まではしないけれども、社会的に身体の性ではなく心の性として生活している人のこと。

  • TV(トランスベスタイト)とは、自分の身体の性と異性の服を好む人のこと。

facebookでは56種類の性別が選べるようになっている!

facebookでは、56種類のセクシャルをチョイスすることができるようになっています。
その一部を紹介します。

  • Genderqueer/Queer(ジェンダークイア/クイア)とは、広い意味でセクシュアル・マイノリティ(性的少数派)のことを指す。

  • Androgyne/Androgynous(アンドロジニー/アンドロギュノス)とは、男性と女性の双方を持ち合わせている人のこと。
    「生物学的に両性」であったり「生物学的に男性ではあるが両性」であったりする人などさまざまです。

  • Agender/Neutrois(エイジェンダー/ニュートロイス)とは、「性を持たない」つまり無性という人のこと。

  • Cis/Cisgender(シス/シスジェンダー)とは、生物学的性と性自認が一致(身体と心が一致)している人。

  • Fluid(フルイド)とは、男性と女性双方の心を持ち合わせていて、時間・場所などに応じて自分を表現する人。

  • Neither(ネイザー)とは、自分のことを完全に男性、または女性であると確信を持っていない人のこと。

  • Intersex(インターセックス)とは、性器や性腺(卵巣・精巣)・染色体など、身体が男性もしくは女性のどちらかに統一されていないか、または判別しにくい状態である人のこと。

  • Two-spirit(トゥー・スピリット)とは、生物学的性と性自認が一致せず、両性の人、異性装(異性の服を着る)の人など。

  • Gender Questioning(ジェンダー クエスチョニング)とは、自分が今、どの性なのか探している人、あるいは不明な人のこと。

性同一性障害と間違われるセクシャリティについて

性同一性障害(性別違和) 性同一性障害と間違われるセクシャリティについて

性同一性障害の中に、同性愛は含まれるのでしょうか?
答えは、NOです。

同性愛とは、あくまで性的指向であり、男性の場合は男性と、女性の場合は女性と愛し合うことを言います。
性同一性障害の中にも、心は女性、身体は男性で、恋愛対象は女性であるなどといったケースもありますが、性自認がずれているというところが特徴です。

また、男装や女装をしている人と、性同一性障害の人が男性の服や女性の服を着ることは、同じ意味ではありません。
なぜなら、男装や女装をする人たちは性自認が、身体の性別と違っているという認識がないからです。

男装や女装をしている人の多くは、ストレス発散や趣味などと捉えているようです。

性同一性障害に気付く時期

性同一性障害(性別違和) 性同一性障害に気付く時期
出典:sekaiku.com

子供の頃には気付くことも

人それぞれではありますが、性同一性障害の可能性があるときは、幼い頃から見受けられる特徴があります。

前兆としては、男の子の場合は「自分が女の子だ」と思っていたり、異性の格好や遊びを好んだりします。
また、異性の子どもたちとばかり仲良くしたりする、といった行動がみられます。

しかし、幼児期にこれらの行動みられたからといって、性同一性障害と決定されるわけではありません。

性同一性障害は生まれつき?

ひとつの説として、胎児のときに浴びているホルモンに関係する、というものがあります。

男児の場合、両親の卵子と精子が出会って受精した後、胎児の中で精巣が作られます。
その結果、自ら作った男性ホルモンを浴びることで生殖器ができます。
その後、子宮の中で母親から女性ホルモンを浴びて大きくなります。
最後に、出産直前で母親から男性ホルモンを浴びることによって、胎児は男性であると脳が認識するようになるようです。

この流れが上手くいかずに、例えば出産直前に浴びるはずであった男性ホルモンを受けることができないと、男の身体を持ちながら女性の脳を持つようになってしまうということです。

性同一性障害の判断基準

性同一性障害(性別違和) 性同一性障害の判断基準
出典:www.sakouju.jp

「性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン」が、第4版まで日本精神神経学会から発表されています。
ここで言うガイドラインとは、診断や治療のおおまかな方針のことを指します。

性同一性障害の判断基準としては、まず精神科を受診してカウンセリングを受けてもらいます。
今まで感じてきた身体的・精神的・社会的苦痛について相談します。
また、これからの生き方やどのような治療を選んでいくのかを医師と一緒に考えていきます。

自分自身が認知している性の判定

治療に入る前に、しっかりと診断していく必要性があります。

まずはジェンダー・アイデンティティ(本人が自身の性別をどのように認知しているのか?)の決定について確認します。
その際、成育歴や自分史、いつもの言動や服装、趣味、人間関係や職業などについて話を聞いて、性別役割をどのように認識して行動しているのか?などを参考にします。

身体的な性の判定

ジェンダー・アイデンティティの確認をした後は、生物学的性(SEX)とジェンダー・アイデンティティが一致していない(ズレ)ことを明確にします。
その際、身体的な性別(内生殖器・外生殖器)の検査や染色体検査、女性ホルモンと男性ホルモンの測定などを検査して判断します。

検査は、泌尿器科や産婦人科でもできます。

診断するとき除外するもの

性同一性障害(性別違和) 診断するとき除外するもの
出典:byoki-navi.com

性同一性障害と診断するときには、その他の類似する病気を除外することによって、診断を明確にすることが大切です。

性分化疾患などの異常はないか、精神的な障害はないか、などを見極めることが必要になります。
性分化疾患とは、卵巣や精巣、性器の発育が非典型的である状態のこと。
これは、血液検査や染色体検査などによって除外することができます。

精神的な障害としては、統合失調症や気分障害、また発達障害なども判別する必要があります。
統合失調症には、幻覚や幻聴などの症状があらわれることがあるため、男性であるにもかかわらず幻聴として「女になれ」などの声が聞こえることがあります。

うつ病などの気分障害があるときには、時に性同一性障害のような症状を訴えることがあります。
違いとしては、幼いころからの症状ではない場合、気分障害である可能性が高いと判断されます。

発達障害があるときにも性同一性障害のような症状が現れることがあります。
その中に、性器に対する嫌悪感などがある場合、性転換したいと希望されることがあるのです。

身体的な治療を行うには診断書が必要になる

性同一性障害(性別違和) 身体的な治療を行うには診断書が必要になる
出典:www.seirei.or.jp

まずは診断から

精神科の医師2人で診断してもらうと、診断書を作成してもらうことができます。

すぐに診断書はもらえない

当日受診してすぐに診断書をもらって帰るわけにはいきません。
なぜなら、しっかりと時間をかけて診断しなければならないからです。

治療を進めていくと、精神科の医師2名に意見書を作成してもらう必要があります。
つまり、診断して治療が進むと、もう後戻りできないこともあるため、慎重に判定することが大切なのです。

診断書と意見書は、戸籍・性別変更の手続きを行うにあたり必要ですので、大切に持っておきましょう。

あとがき

性同一性障害(性別違和) あとがき

いかがでしたか?

時間をかけて、じっくりと話を聴いてもらうことで、心が楽になることもあるかもしれません。
診断を確定するためにも、急がず診断書を書いてもらい、治療へと進むようにしましょう。

最終更新日: 2017-04-16

タグ:
性同一性障害(性別違和)

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