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意外と知らない熱中症4つの基礎知識と応急処置

気温が高くなり夏本番になると増えるのが熱中症の急性患者です。意外と知らない熱中症の4つの基礎知識と応急処置についてご紹介します。

熱中症になりやすい時期

熱中症 熱中症になりやすい時期
熱中症 熱中症になりやすい時期

熱中症は特に最高気温が記録される夏場に増加傾向にあります。

次いで蒸し暑く体温が上昇しやすい6月~7月頃の梅雨時期や梅雨明けなども注意が必要です。
この時期は徐々に暑さがやってきて身体がまだ暑さに慣れていないために体温調節機能がうまく働かずに引き起こされるケースが多いです。
熱帯夜となる日は就寝中も体温が高くなり症状があらわれることもあるので注意しましょう。

注意が必要なパターンまとめ

・気温と湿度の高い日や夜
・日差しや照り返しが強い
・急に暑くなったと感じる日

熱中症4つの基礎知識

熱中症 熱中症4つの基礎知識

① 熱失神(ねつしっしん)

素肌でいると特に太陽の熱を浴びて皮膚表面の温度が上昇しやすくなります。
皮膚表面の温度が上昇することにより、皮膚表面に近い血管が拡張し、血圧が低下します。
血圧が低下することで脳への血流が悪くなり、酸欠のような状態になることでめまいを引き起こします。

酷い症状になると、一時的に失神することもあり、これが熱失神(ねつしっしん)と呼ばれます。
見た目に分かり易い症状としては、血圧が低下することによる顔面蒼白の状態が挙げられます。
この時、脈は弱いですが脈拍は速くなります。

② 熱痙攣(ねつけいれん)

夏場の熱い時期、汗をかいて喉が渇きますよね。
そうした時に大量の汗をかいているにもかかわらず水分のみ補給していると、血中の塩分(ナトリウム)濃度が低くなることで身体のさまざまな部位に痙攣(けいれん)が引き起こされます。

主には脚や腕、腹部などに症状が表れ、筋肉痛を伴う痙攣(けいれん)が特徴です。
ふいに筋肉痛を感じたり、手足がつったり、筋肉が痙攣(けいれん)し始めます。

③ 熱疲労(ねつひろう)

身体が脱水状態になった時に引き起こされます。

大量の汗をかいているにもかかわらず水分補給をするタイミングを逃したり、つい忘れがちになっているときに、発汗で失われた水分の補給が間に合わなくなり脱水状態に陥ります。
全身の倦怠感や、悪心(おしん)、吐き気が特徴で、頭痛を伴うこともあり、集中力が低下する場面も多々見られます。

④ 熱射病(ねっしゃびょう)

命に関わるいちばん危険な状態です。

太陽の熱を浴びることにより体温が上昇し、ふらつきや意識が朦朧(もうろう)となる症状が特徴です。
症状が悪化すると意識障害が引き起こされ声をかけても反応が返ってこない、言動におかしなところが見られる、意識を失うなどの重篤(じゅうとく)な症状がみられるようになります。

4つの症状への応急処置

熱中症 4つの症状への応急処置

① 熱失神(ねつしっしん)

日差しを浴びて体温が上昇し、発汗を感じたらこまめにスポーツドリンクなど、塩分の入ったドリンクで水分補給をするように心がけましょう。

症状があらわれた場合にも涼しい場所でスポーツドリンクなどを摂取し、休息することで多くの場合は症状が改善します。
それでも改善しない場合は専門家(病院・クリニック)へ相談しましょう。

② 熱痙攣(ねつけいれん)、③熱疲労(ねつひろう)

症状が表れ、本人の移動が困難であれば周囲が涼しい場所へ運び、体温の上昇を防ぐために衣服をゆるめ、
体温が低下するように努めましょう。

同時にスポーツドリンクなどで水分を補給することで改善することが多いです。
ですが、こちらの場合も症状が悪化したり、治まらない場合には専門家(病院・クリニック)へ相談しましょう。

④ 熱射病(ねっしゃびょう)

4つの症状のうちでも最も重篤(じゅうとく)な症状が熱射病です。
症状が出始めたら命にかかわるので、周囲も緊急事態と認識してすぐに対処しましょう。

まずは電話などで救急車を要請します。
熱射病においては集中治療を受けられる病院へ移動する必要があります。
救急車を要請したら応急処置として体温を下げるように努めます。

いかに早く体温を低下させ、いかに早く意識を取り戻すかでその後の回復に影響します。
この時の応急処置が遅れれば最悪のケースでは死に至ることが多い症状です。

応急処置まとめ

・涼しい日陰や冷房の効いた室内へ移動しましょう。
・塩分の入ったスポーツドリンクなどで水分補給をします。
・足の下にクッションや枕などを置いて足を高い位置にしましょう。
・体温を下げるように努めましょう。
・全身へ水をかけたり、濡らしたタオルで身体を拭うことも有効です。
・大きな血管の通る場所、首筋や脇、太ももの付け根などにアイスパックを挟むことも有効です。
・吐き気・嘔吐などの症状により水分補給が出来ない場合は病院で点滴を受ける必要があります。

症状が表れ始めたらすぐに対処しましょう

熱中症 症状が表れ始めたらすぐに対処しましょう

夏場のスポーツやアウトドア、農作業や仕事中、勉強中などでも、
汗をかき体温があがってきたと感じたらこまめに塩分の入ったスポーツドリンクなどで水分補給を心がけましょう。

どの症状でもいかに早く対応するかで症状の悪化を防ぐことが可能です。
特に熱射病の症状があらわれたときには周囲が緊急事態と認識することが大切です。

まずは救急車を要請しその後、応急処置を施します。
この時点で意識が回復してくるようであれば命が助かる確率はぐんと上がります。
応急処置が遅れた場合には死に至るケースも多いので特に気をつけましょう。

どのような場合でも基礎知識と応急処置の方法を知ることで、命を助けることは可能です。
慌てず冷静に対処できるように普段からの心がけが何より大切です。

最終更新日: 2016-10-24

タグ:
熱中症

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