
歯周病の痛みは突然やってくる!痛みをすぐに解消する方法
歯茎が急に痛み出して困ったことはありませんか。歯茎が腫れているならば歯周病の可能性があります。すぐに歯医者に行けない時にどのように痛みを和らげることができるでしょうか。この記事では、歯周病の痛みを取る方法をご紹介します。
歯茎が痛いのは、細菌が炎症をおこしているから!

歯周病でお悩みの方は多いです。
30代以上の約8割は、何らかの歯周病にかかっていると言われています。
歯肉炎及び歯周疾患の患者数は、331万5,000人
歯周病の有病率、20歳代で約7割、
30~50歳代は約8割、60歳代は約9割
歯周病には「歯肉炎」とそれが進んで起こる「歯周炎」の大きく分けて二つの段階があります。
これらの病名に示されているように、歯周病は歯茎や歯の周囲の組織に起こる炎症です。
そしてこの炎症の原因となっているのが歯垢(プラーク)の中の細菌です。
歯周病の原因となる細菌の種類はなんと約10種類以上あります。
これらの細菌は、私たちの身体が持つ免疫機能だけではなかなか退治できません。
細菌の持つ毒素や酵素が、歯周組織に炎症を起こし破壊することにより歯茎だけでなくあごの辺りまで痛みが生じることがあります。
痛みをすぐに消す方法
冷やして炎症を抑える

炎症が起きている部分は熱を持ち炎症物質を増やして痛みを広げます。
そのため、歯周病で起きる急性の炎症性の痛みに対しては「冷やす」ことが効果的です。
痛みが歯茎~顎のあたりまで広がっている場合には、冷えピタなどの冷却ジェル剤を痛みのある部位の近くの皮膚に貼って持続的に冷やします。
冷却に氷嚢を用いたほうが効果的だという意見もありますが、氷嚢は皮膚の温度を15℃以下(下げすぎる)にしてしまうため、それによる痛みを感じることがあります。
それに対し冷却ジェル剤は、皮膚を20℃前後で持続的に冷却することが可能で、炎症を鎮め痛みを取る効果が高いのです。
痛み止めの薬で応急処置

イブプロフェン200mg配合「イヴA錠EX」

ロキソプロフェンナトリウム水和物68.1mg配合「ロキソニンS」
急な歯茎の炎症を抑えるのには、とりあえず消炎鎮痛効果のある薬を服用するのが効果的です。
消炎鎮痛効果のあるもので市販されている薬では、ロキソニンやイブプロフェンなどが有ります。
ロキソニンやイブプロフェンは炎症を引き起こす物質が作られるのを抑制する作用があり、それにより痛みを抑えます。
しかしこれらの市販薬には胃腸症状を引き起こす副作用がありますので、頻回または長期の服用は避け、あくまでも応急的な処置として用いりましょう。
根本的な治療は専門医のところで!

歯周病の痛みを根本的に取り除くには、やはり原因の歯周病を治すことが必要です。
歯周病の痛みには、歯の根の先で炎症が起きている場合と、歯周ポケットといって歯と歯茎の間にできた袋状の隙間に膿が溜まって炎症が生じている場合があります。
この違いを見分けるには、歯のレントゲンが必要です。
炎症を起こしている部位が違うと治療の方針も異なりますので、早めに歯科や口腔外科などの専門医を受診して、適切な治療を受けましょう。
最終更新日: 2016-07-24
*本サービスは、一般的な情報提供を目的としたものであり、診察行為や治療行為を目的としたものではありません。具体的な治療行為等については、必ず、医師等の診察を受けて頂きますよう、お願い致します。
サイトの情報を利用し判断・行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。