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うつ病で入院した場合の医療費はどれくらいかかる?

最近ではストレスなどから「うつ病」を発症する例が増加傾向となっています。 軽度のものから、入院を要する重度のものまで様々ですが、もし「うつ病」で入院した場合の医療費はどれほどかかるのか?詳しくみていきます。

入院の種類

うつ病にかかる方が増えている中、その治療法の一つとして、また治療の場の一つとして「入院」という形態を取られる場合があります。
一般の疾病と違い、医師の指示で入院するだけでなく、自ら希望したり強制的に入院させられるケースもあります。

ただ、うつ病では「任意入院」が殆どとなりますので、任意入院の医療費について後述します。

任意入院

医師が治療のために必要と診断した場合に、本人の同意のもとに行う入院です。
ただし、72時間に限り精神保健指定医の判断により退院を制限することがあります。

医療保護入院

患者さんご本人の同意がなくても、指定医が入院の必要性を認め、保護者が入院に同意したときの入院です。
精神保健福祉法に基づく保護者とは、次のような方です。

・患者さんに後見人がいる場合:後見人
・患者さんが未成年の場合:親
・患者さんに配偶者がいる場合:配偶者
・上記以外の場合:20才以上の親、子、兄弟姉妹、祖父母、孫など(扶養義務者)のうち家庭裁判所で保護者の選任審判を受けた方
・上記のどれにも当てはまる方がいない場合は、居住地の市区町村長

応急入院

患者さん本人または保護者・扶養義務者の同意がなくても、精神保健指定医が緊急の入院が必要と認めたとき、72時間を限度として行われる入院です。

措置入院

自傷ほか害の恐れがある場合で、知事の診察命令による2人の精神保健指定医が診察の結果、入院が必要と認められたとき知事の決定によって行われる入院です。

緊急措置入院

正規の措置入院の手続きがとれず、しかも急を要する場合、72時間に限って1人の精神保健指定医の診察の結果により、知事の決定によって行われる入院です。

入院にかかる費用の実際

一般の疾病と同じく全て保険適用ですので、食事費と差額ベッド代のみが自費となります。
また病院によって個室であっても急性期病棟で何も備品がない部屋などでは差額ベッド代を徴収しない医療施設もあります。
食事療養費については入院する方の課税状態などにより変わってきます。

実際に精神科・急性期病棟へ入院したときの支払明細がありますのでご紹介します。
差額ベッド代はかからないパターンであり、食事療養費(自費)は非課税世帯なので一食当たり210円となります。
なお入院費は主病名と入院日数で一意に決まる包括医療費制度:DPCにより算定されるため、入院中の採血や検査などは全て入院費に含まれます。

また、入院費用の算定は月単位で行われるので、例え3月31日から入院しても3月分の入院費が算定されてしまいます。

入院費の項目

自分の入院明細書より

自分の入院明細書より

上記の明細書を見ての通り、8月分と9月分の二回算定されております。
(1)入院料
・精神科救急(~30日): 3557点
・精神科救急(31日~): 3125点
・精神科救急(外泊分): 1067点
・医療安全対策加算:     85点
・医師事務作業補助体制加算:255点
(2)精神科専門療法
・入院精神療法(6月以内):150点
・精神科退院時指導料:   320点
(3)食事療養費

なお算定項目の個々の説明は割愛します

以上の大きく分けて3項目となり、それぞれ入院日数分、利用回数分が算定されます。

入院費用

以上の結果、点数は1点=10円で計算されますので
8月分:86552点×10円×3割負担+食事36,940円=296,600円
9月分:46098点×10円×3割負担+食事22,410円=160,710円
二ヶ月(実質40日間)合計の医療費は、457,310円にもなります。

しかし安心して下さい、この様な高額を払う必要はありません。

それは、誰もが受けられる制度に高額療養費制度という制度があり、さらには心身障害者医療福祉制度を設けている自治体もあるからです。

入院医療費の支払いを軽減できる制度

前項のように3割負担で45万円を超す医療費が必要となります、これは胃がんで外科手術をした場合の標準的な入院費に匹敵します。

しかし、こんな多額の医療費を払うのは難しいですよね。
そこで、ぜひ覚えておいて頂きたいことに高額療養費制度と自治体が個々に実施している福祉医療制度の活用があります。

高額療養費制度

うつ病(大うつ病性障害) 高額療養費制度

全国民が受けられる制度であり、課税の状態や所得金額によって、その自己負担限度額も変わってきます。

私の場合は非課税世帯ですので、自己負担限度額は35,400円です
そして食事療養費は非課税世帯の場合、一食当たり210円ですので(食事療養費は高額療養費制度とは無関係)
私が窓口で支払った金額は以下の通りとなります。
8月分:35,400円+食事11,760円=47,160円
9月分:35,400円+食事 7,140円=42,540円
二ヶ月(実質40日間)合計の医療費は、89,700円ですみます。
つまり約37万円(健康保険7割負担を含むと約130万円)は健康保険でカバーできるわけです。

入院の予定がなくても、CTやMRI、内視鏡などの検査で外来通院であっても医療費が自己負担限度額を超えると還付されますから「限度額認定証」は取得しておくことをお勧めします。

福祉医療制度

http://www.city.omura.nagasaki.jp/fukushi/kenko/fukushi/fukushiiryo/shinshin.html

http://www.city.omura.nagasaki.jp/fukushi/kenko/fukushi/fukushiiryo/shinshin.html

各自治体によって制度そのものがない場合や、内容が統一されていないので詳しくは書けないのですが、私が居住する自治体においては「心身障害者福祉医療制度」として存在しており添付の画像の通りです(私が居住する自治体の例)

これは通院だけでなく今回のような入院の場合にも使え、一日800円、二日以上で1,600円の自己負担を控除した残額に助成割合を掛けた金額が後日、還付されます。
私の場合、当時は精神福祉手帳2級で住民税非課税したので2分の1が還付されました。

つまり前項の限度額認定証の提示で、89,700円を支払いましたが入院費用部分について更に還付されます。
8月分、9月分ともに、35.400円-1,600円=33,800円
これの半額が助成され、16,900円、これが二ヶ月分なので合計33,800円が後日還付され、実際に支払った医療費は二ヶ月分で
食事11,760円+7,140円+入院費(70,800円-33,800円)=55,900円
で収まったことになります

ちなみにいま私は視力障害もあって身障者3級であるため、助成割合は全額となり食事療養費+入院費3,220円だけで済み、22,100円で済むこととなります。

よって身障者手帳をお持ちの方であれば、お住まいの自治体で制度の有無と内容を確認されることをお勧めします。

最終更新日: 2016-08-16

タグ:
うつ病(大うつ病性障害) ストレス

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