
"虫歯の輪"から効果的な虫歯予防を考える
虫歯には4つの要素が関わっていると考えられていて、それらの要素が全て重なり合ったときに虫歯ができるということが分かっています。虫歯のメカニズムが理解できたら、虫歯予防は簡単なはず!
目次
虫歯の輪ってなに?

虫歯の輪とは虫歯の原因となる4つの要素のことで、それら4つの要素がが重なり合ったときに虫歯ができると言われています。
ということは、この輪が一つでもなければ、虫歯はできないのです。
しかし残念ながら、どの要素もゼロにすることは不可能で、この輪をどれだけ小さくできるかが効果的に虫歯予防を行うポイントとなります。
それぞれの輪を小さくする対策を紹介します。
ばい菌の退治は、歯磨きとフロスで!

口の中には様々なばい菌がいるのですが、中でも虫歯菌(ミュータンス菌)は口の中に残った糖分を食べてネバネバとした物質を産生するので、歯にとてもくっつきやすいという特徴があります。
それらばい菌から作られる酸によって、歯が溶かされることが虫歯の始まりなのです。
虫歯菌の輪を小さくするには、歯磨きが基本です。
できるだけ丁寧に磨いて磨き残しがないようにしましょう。
歯のかみ合わせの部分や歯と歯茎の間には、磨き残しが多いと言われます。
歯と歯の間など歯ブラシが届かない場所もフロスでしっかり落としましょう。
だらだら食いをやめて、ばい菌に餌を与えない

糖分はばい菌の餌となります。
口腔内に餌があるということは、ばい菌の活動が活発になるということで、歯を溶かす酸を多く産生させることになります。
だらだらと甘いものを食べたり、飲んだりする習慣のある人は改める必要があります。
歯磨きをした後はしばらく何も食べないように心がけましょう。
糖分の入った飲み物も同様です。
歯質は、唾液の分泌を促せば強くなる

歯は層構造になっていて、一番外側がエナメル質です。
このエナメル質が弱いということは、酸に溶かされやすく、虫歯になりやすいといえます。
乳歯や永久歯が生えたばかりの子供はエナメル質が弱いので注意してあげましょう。
この歯質を強めるために、重要な役割を果たすのが唾液です。
ばい菌が出す酸によって溶かされた歯を元に戻す「再石灰化」を行います。
唾液の分泌をよくするには、口呼吸でなく鼻呼吸を意識することや、キシリトールガムを噛むことなどがおススメです。
時間の輪を小さくするには、食後の歯磨きと歯科クリーニング

歯が虫歯菌にさらされる時間を少なくするためには、頻回に歯磨きをすることです。
食後はできるだけ歯を磨く習慣を身につけましょう。
それでも目に見えない細菌が残って歯垢へと、そして歯石に変わります。
歯石になると、通常の歯磨きでは落としにくいと言われているので、3~4カ月に1度は歯医者を受診して、歯石をとってもらいましょう。
最終更新日: 2016-07-24
タグ:
う歯(虫歯)
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