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あなたの寝不足、もしかしたら歯ぎしりのせいかも?原因とその影響とは

就寝中に発生する歯ぎしりは、知覚過敏や睡眠障害の原因ともなりうる厄介な症例です。 歯ぎしり発生の原因や、さらに誘発される症例、歯ぎしりを起こすことによる睡眠への影響について解説します。

歯ぎしりの発生要因

歯ぎしり 歯ぎしりの発生要因
出典:health-to-you.jp

歯ぎしりを起こす要因には、精神的なもの、嗜好品によるものなど、様々なものがあります。

(1) 心理的ストレスによるもの

原因の多くはこのストレスによるものと言われています。

今までなかった人でも、引越、転職や入学の環境の変化、または近親者の不幸などにより引き起こす場合があり、既に歯ぎしりをしていた人はより強く行う結果が報告されています。

(2) 歯並びによるもの

一概に歯並びが悪いと歯ぎしりをするとは限りませんが、歯並びが悪いと咬合(歯の噛み合わせ)がうまくいかずに歯ぎしりを発生するケースがあります。

(3) 噛み合わせの調節のため

歯ぎしりが悪いイメージで取られがちですが、咬合の調整のためという場合もあります。

成長の過程では歯の噛み合わせも常に変化しており、歯科治療によるものや歯周病、老化、歯のすり減りなど、それらの変化に対応するため歯ぎしりによって噛み合わせを自分で調整しています。

(4) 歯科治療の放置によるもの

虫歯の治療を放置したり、歯周病に罹患したりすると、歯ぎしりが強くなることがあります。

これは治療の放置や歯周病による歯茎の変形によって、歯並びにズレが生じることや、歯そのものの変形によって咬合がうまくいかなる事が原因と考えられます。

(5) 無意識なクセによるもの

日中食いしばりが多い人は、筋肉が記憶していて寝ている間も行なってしまうため、それが歯ぎしりとして現れます。

これは子供の指しゃぶりなどと同じように無意識に出てしまうクセで、自分ではなかなか気付きにくいため、自分が歯ぎしりしていることさえ気付いていない人も多いです。

(6) 加齢によるもの

年を取ると顎の関節はすり減り、平らになってきます。
その形に合わせて歯の形も変化させるため、歯ぎしりによって歯を削っているという場合もありますが、問題ないレベルの顎関節のすり減りでは歯ぎしりだと認識できないケースもあります。

しかし、顎関節のすり減り方が急であったり歯周病の進行が早かったりすると、その急激な変化に対応するために歯ぎしりを引き起こすことがあります。

(7) 酸蝕症によるもの

酸蝕症(さんしょくしょう)とは、みかんやレモンなどの酸性の強い食べ物を多量に摂取することにより、歯の表面の硬いエナメル質が溶かされ、柔らかい象牙質が出てくることです。

歯のエナメル質が溶かされることによって歯のすり減りが早くなるので、やはり噛み合わせが急激に変化し、それを調整するために歯ぎしりを起こすことがあります。

(8) 趣向品によるもの

お酒のアルコール、たばこのニコチン、コーヒーや紅茶に含まれるカフェインなどが、歯ぎしりの危険因子であるともいわれています。
心当たりのある方は、一度これらの嗜好品を中止してみるのも一手と考えられます。

(9) 薬の服用によるもの

薬の副作用として歯ぎしりを起こす例もあるようです。
たとえば、うつ病の治療薬であるSSRIには、歯ぎしりを悪化させる副作用があることが報告されています。

歯ぎしりによる身体への影響

歯ぎしり 歯ぎしりによる身体への影響
出典:haisha-yoyaku.jp

歯ぎしりによって、歯や歯茎または顎に大きな負担がかかります。
それによって様々な症状や不具合が発生します。

有効な「歯ぎしり」もある

歯ぎしりは悪いことばかりではありません。
前述したとおり咬合の改善や、逆流性食道炎の予防になるなど、ストレスを寝ている間に解消している場合があります。

ただしいずれも軽い歯ぎしりであって、強い場合については以下のような悪い症状が出る場合があります。

歯への影響

歯ぎしり 歯への影響
出典:maple-dc.jp

通常の噛む力の数倍の力でこすられたり噛み合わせたりする歯ぎしりでは、当然ながら歯のすり減りや、時にはひびが入ることもあり、知覚過敏を引き起こす場合もあります。

特にグラインディング(側方への歯ぎしり)では、前歯や奥歯が擦り減って下の顎が上の顎に入り込むような形に噛みこんでしまう人もいます。

また、クレンチング(食いしばり)やタッピング(小刻みにカチカチ噛み合わせるもの)では、歯が折れたり欠けたりするといった症状や、中には歯が割れてしまう大きな障害を引き起こす場合もあります。

顎への影響

歯ぎしり 顎への影響

顎には強い力が長時間かかってしまうため、顎関節や顎の筋肉に悪影響を及ぼします。

口を大きく開けられない、顎が痛い、カクカク音がするなどの症状をもたらす「顎関節症」を引き起こす場合があります。

朝起きて顎が怠いと感じたら、顎の筋肉が疲労している証拠ですので、歯ぎしりを疑ってみるのも良いと思います。

その他の影響

ほかにも身体への悪影響は多種多様にあります。

ひどい肩こりが続く、頭痛が治らない、耳鳴り、めまい、自律神経の異常や睡眠不足など、日常生活での憂鬱なこの様な症状も、実は歯ぎしりが原因だったと言う事もあり得ます。

もしこのような症状でお悩みの方は、歯科へ相談することをお勧めします。

歯ぎしりによる睡眠への影響

歯ぎしり 歯ぎしりによる睡眠への影響

前述したとおり、歯ぎしりによって睡眠障害を引き起こすこともあります。

実は睡眠医学では歯ぎしりをはじめ、強く噛みしめることやカチカチと歯を鳴らすことを含めて、「睡眠時ブラキシズム」という病気としてとらえられています。

欧米やアジアでの調査によると、歯ぎしりによる不快な雑音を自覚している人の割合は、子どもで10~20%、成人では5~8%、高齢者になると2~3%程度と少なく、無意識にしている場合がほとんどのため、自分では気付かない場合が多いです。

自律神経の異常

本来就寝時には副交感神経が優位になるところが、歯ぎしりという“行動”により交感神経が活発となって自律神経が乱され、睡眠障害に繋がるケースも多いです。

このように歯ぎしりは、その不快な音が寝ている周りの人に迷惑を掛けるだけでなく、本人も睡眠障害に陥っている場合があり、SAS(睡眠時無呼吸症候群)との因果関係も示唆されています。

歯ぎしりの治療

歯ぎしり 歯ぎしりの治療
出典:hanoblog.com

歯ぎしりを治すためには、まず歯科にかかりましょう。

治療法は様々あります。
筋肉をほぐすための薬物治療や、歯並びが原因になっている場合は矯正が行われます。

もっと簡単に行われる治療としては、マウスピースが多く用いられます。
昼間などは意識することで、歯ぎしりをしないで済むかもしれませんが、自覚症状のない睡眠時にはやはり難しいです。
そういった時にはマウスピースで歯ぎしりの負担を軽減させます。

ストレスが原因になっている場合は、少しでも自分がリラックスできる時間を作るようにしましょう。
また、人間関係がストレスになっている方いらっしゃいませんか?
その人の悪口を言うことはストレス解消にはなりません。
愚痴を言う度に思い出し、またストレスを抱えてしまうことも。

趣味に没頭するなど、嫌なことを忘れることが一番望ましいストレス解消法です。

最終更新日: 2016-10-24

タグ:
歯ぎしり うつ病(大うつ病性障害) 睡眠時無呼吸症候群 う歯(虫歯) ストレス 顎関節症 歯周病

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