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うつ病の診断を血液検査で行う 最新のうつ病検査方法とは?

うつ病は症状を目で確認することが難しい病気です。 こころの病気は周囲の人から理解されにくく孤独を感じることもありますが、最新の検査方法では血液に含まれる成分を調べることで、うつ病の診断ができるようになりました。 この記事ではうつ病の血液検査について解説します。

血液検査でうつ病が診断できるの?

うつ病(大うつ病性障害) 血液検査でうつ病が診断できるの?

これまでのうつ病の診断方法は医師による診察、診断基準との照合、心理検査が中心でした。
その中でも診察がメインであり時間をかけて医師の質問に答えていきます。

他の病気との検査方法の違いは、レントゲンやCT、MRIなど検査の結果を目で確認できないところです。

うつ病はこころの病気ですので目に見えない症状が隠されていますが、診断基準との照らし合わせで項目にどの程度あてはまるのかは専門医の判断にゆだねられており、あいまいさが残るところもあります。

ところが最新のうつ病診断では、血液中に存在する神経物質のリン酸エタノールアミン(PEA)を測定することで、うつ病の診断ができるようになりました。

リン酸エタノールアミン(PEA)とは?

リン酸エタノールアミン(PEA)とは、脳内のリン酸アナンダミドから作られる神経物質です。

リン酸アナンダミドだけでは活発な働きはありませんが、アナンダミドとリン酸エタノールアミン(PEA)に分解されると感情に関わる重要な物質になります。

アナンダミドは、脳の神経伝達物質の一つでありセロトニンやドーパミンと同じ仲間です。

アナンダミドは麻薬の一種のカンナビノイドに似た物質であることから、別名、脳内麻薬と呼ばれて、喜びや快感など幸福感に関わる作用があります。

アナンダミドとリン酸エタノールアミン(PEA)は一緒に作られますが、分解されてからはアナンダミドは脳内で働きリン酸エタノールアミン(PEA)は血液とともに全身に流れていきます。

リン酸エタノールアミン(PEA)とうつ病の関係

うつ病(大うつ病性障害) リン酸エタノールアミン(PEA)とうつ病の関係

うつ病の人を血液検査すると、リン酸エタノールアミン(PEA)の濃度の低下が確認できます。

リン酸エタノールアミン(PEA)が低下していることは、リン酸アナンダミドの低下も関係します。

アナンダミドは喜びの感情に影響する物質ですので、量が少なくなると気分の落ち込みや意欲の低下など、うつ病の発症に影響してきます。

通常、健康な人の血液中には2.0~3.0μMのリン酸エタノールアミン(PEA)が存在します。

しかし、うつ病の患者ではリン酸エタノールアミン(PEA)の濃度が1.5μM以下になると報告されています。
さらにリン酸エタノールアミン(PEA)の濃度が低くなるほど、うつ病の重症度と比例することがわかってきました。

うつ病の血液検査を受けるときの注意点

血液検査でわかるうつ病診断の精度は約90%と言われています。
検査方法は一般的な採血と同じですので、体に特別な負担はかかりません。

ただし検査は専用の検査会社で行いますので、結果がわかるまで1~2週間程度かかります。

検査の前日は飲酒を控えて、採血は空腹時に行うことが推奨されています。

最終更新日: 2016-07-24

タグ:
うつ病(大うつ病性障害)

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