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歯周病菌の殺菌方法とその効果

歯周病菌は薬で殺菌することは難しいと言われていますが、今日では様々な方法で薬剤による歯周病菌の殺菌が試みられています。 今回はその一部を紹介します。

歯周病菌の殺菌は難しい?バイオフィルムとは

歯周病菌には口内を浮遊して生息するものと、バイオフィルムを形成して生息するものの2通りがあると考えられています。

バイオフィルムとは細菌がお互いにくっつき合った構造体のことです。
環境ストレスをシャットアウトする役割を持つEPS(細胞外多糖)という物質を分泌し、細菌にとって住みやすい環境を作っています。

口内に浮遊している歯周病菌の殺菌は簡単なのですが、バイオフィルムの歯周病菌はEPSで守られているため薬剤が奥まで浸透せず、薬剤の効果が十分発揮されないのです。

そのため、歯周病菌を薬で殺菌するのは難しいとされています。

しかしPMTCなどを行ってバイオフィルムを除去した状態で殺菌を行ったり、バイオフィルムに浸透しやすい薬剤を用いる方法があります。

最新治療!3DSとは?

3DSとは「Dental Drug Delivery system」の略で、歯周病の薬をマウスピースを使うことで歯茎により浸透させる方法です。

これは2016年現在では保険外治療となっているので少々お高めですが、3万~5万円ほどで出来るようです。

歯周病 最新治療!3DSとは?
出典:hanoblog.com

3DS治療の流れ

3DS治療の流れは、

❶ 歯周病菌の検査を行って3DS治療が必要かどうか判断する。

❷ 3DS治療が必要と判断されれば、専用のマウスピースを作成する。

❸ PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
専用器具を用いて歯の清掃を行い、バイオフィルムを取り除く。

❹ 3DS薬剤をマウスピースを用いて歯茎に5分程度浸透させる。

❺ 薬の効果を確認するための細菌検査を行う。

おおまかにこのような流れになっているようです。

殺菌剤 IPMPの効果

CPC(塩化セチルピリジニウム)やTC(トリクロサン)などが殺菌成分として用いられていますが、これらは口内に浮遊している細菌への殺菌作用はあるもののバイオフィルムへの浸透性がほとんどないため、バイオフィルム中の細菌への殺菌作用はほとんどありません。

そんな中登場したのがIPMP(イソプロピルメチルフェノール)です。
これはCPCやTCに比べてバイオフィルムへの浸透性が高く、殺菌力も優れています。

バイオフィルムへの浸透率は50〜60%ですが、浸透するにはかなり時間がかかるのでこの成分を含んだ歯磨き粉で歯磨きをしただけでは歯周病菌は完全には殺菌できません。

歯周病 殺菌剤 IPMPの効果
歯周病 殺菌剤 IPMPの効果

今のところ薬だけで歯周病を治すことは難しく、やはり歯周病予防のためにはしっかりとしたブラッシングやフロスの使用、そして歯周病では基本治療であるスケーリングなどの機械的な清掃が重要となっています。

最終更新日: 2016-07-24

タグ:
歯周病 ストレス

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