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ストレス軽減?虫歯治療における最新の技術とは

虫歯の治療というと、歯を削る音や痛みなどで、子供の頃に嫌なイメージを持ってしまった方も多いと思います。しかし最近の治療にはかつてのような音や振動などの不快感、痛みなどを感じないで済む方法が出てきているんです。どのような最新の虫歯治療があるのか解説します。

かつての虫歯治療のイメージを払拭する最新技術

う歯(虫歯) かつての虫歯治療のイメージを払拭する最新技術

虫歯の治療と言えば、歯を削る時の振動や音が強い方法が多く印象づけられている方はいらっしゃいませんか?

抜歯をする時も麻酔の痛みに始まり、抜いた後もしばらく痛みが治まらなかったなどの経験をした方も少なくありません。

しかし、そんな虫歯治療のマイナス面が今や最新技術によって払拭され始めています。
ただしやはり最新というだけあって、データが足りなかったり、保険が効かなかったりといったこともあります。

きちんとどのようなメリット・デメリットがあるかを知ることが、自分に合った治療法を選択するには大切になります。

極力歯を削らない最新の治療方法

ヒールオゾン

ドイツの歯科器材メーカーが開発した、高濃度オゾンを発生する機器を使った治療方法です。

塩素より殺菌力が強いと言われるオゾンを、虫歯の部分に20~30秒当てて虫歯菌を殺菌し、歯質の再石灰化を促して虫歯を治療する方法です。
従来よりも歯を削る量を最小限にでき、神経を残せる可能性も高くなります。

オゾンは大気中に存在するもので酸素と酸素原子で構成され、大気を自浄する働きがあります。
短時間の照射でも99%もの細菌を殺菌できるとされており、強力な酸化作用によって歯質の強化にもつながると言われています。

メリット

・歯を削る量が少なくて済み、痛みが出る可能性も低くなる
・神経(歯髄)を残せる可能性が高くなる
・薬剤などは使用せず、真空状態で施術を行う構造のため安全性が高い
・操作がしやすいので治療時間の短縮につながる
・現在のところ副作用は報告されていない

デメリット

・まだ新しい治療方法のため、治療ができる歯科の数が十分でない
・進行している虫歯の場合は、従来の切削器具で最小限の部分を削る必要があり、殺菌消毒として使うのみになる
・保険適用ではない

カリソルブ

う歯(虫歯) カリソルブ

スウェーデンで開発された虫歯の治療方法です。
次亜塩素酸ナトリウムとアミノ酸を混ぜたジェル状の薬を塗布し、虫歯になった部分を溶かします。

従来の切削器具による除去はせず、専用の手動の器具で除去をするので不快な音や痛みを感じずに済みます。

麻酔もほとんど使わないで治療が行えます。

メリット

・切除器具の音や振動が苦手でも治療しやすい
・痛みが少なく麻酔なしで治療が可能
・虫歯のみに作用するので歯質を削除する量が少なくて済む
・小児や全身疾患のある高齢者、麻酔アレルギーの場合にも治療がしやすい

デメリット

・C1~C2程度の軽度の虫歯にしか適応しない(C3~C4、薬の塗りにくい部分は適応外)
・保険適用ではないため、治療費が機関によってばらつきがある。

※虫歯の程度はC1~C4に分けられ、C4になるほど症状が重い。

ドックベストセメント

う歯(虫歯) ドックベストセメント

虫歯の部分を削らず、薬液を混ぜ合わせた「ドックベストセメント」を塗り込んで、通常の詰め物でふたをする治療方法です。

ドックベストセメントは、アメリカで発売されたう蝕治療で用いられる銅セメントの名前であり、治療法の名称でもあります。

ドックベストセメントの永続的な薬効が浸透殺菌して、残っていた虫歯菌も死滅させることによって、歯自体の自己回復力で再石灰化するとされています。

メリット

・ほとんど削らずに治療できるので治療中の痛みが少ない
・神経を残せる治療方法のため歯の寿命を縮めない
・虫歯の部分を無菌化するので再び虫歯になりにくい
・治療回数が少なくて済む

デメリット

・大きすぎる虫歯の場合、後で痛みがでることがある
・やや取れやすい
・保険適用ではない

日本発の最新虫歯治療法

3Mix-MP法

う歯(虫歯) 3Mix-MP法

歯を最小限に削ったあと、3種類の抗生物質や抗菌剤を混ぜた薬剤を虫歯の部分に詰め、虫歯菌を殺菌して虫歯を治すという方法です。

3種類の抗菌剤(3mix)に、マクロゴール・プロピレングリコール(MP)という基材を加えることによって、効果的に歯の象牙質の深い部分にある虫歯に存在する菌にまで効果を及ぼすとされています。

ただし実際の効果については賛否があり、2009年の日本歯科保存学会の公式見解では、安全性や効果の科学的根拠のレベルが低いとし、保存領域の治療技術として容認できないと扱われています。

そのためこの方法が選択の1つとなったときには、他の方法でも大丈夫ではないのかといった考えや、医師と十分な相談をすることをおすすめします。

メリット

・歯を削る量が少なくてすむ可能性がある
・歯の神経を取らずに、残せる可能性がある
・副作用は現時点で報告されていない
・歯を削る量が少ないので、痛みが出る可能性が低くなる

デメリット

・行っている歯科医院が少ない
・定期的にチェックを行う必要がある
・安全性・有効性に関するデータが乏しく、事前にアレルギー検査を行う必要もある
・保険適用されないため治療費が高額になる

ヒドロキシルラジカル殺菌法

こちらはまだ実用化されていない方法ですが、虫歯や歯周病の原因菌を数10秒~数分で、ほぼ完全に死滅させることができる、歯と一体化する絆創膏のようなシートの開発に成功しています。

これには、低濃度の過酸化水素にレーザー光を当てた際に起こる化学反応を利用して、人体に影響を与えずピンポイントで虫歯などの原因菌を殺菌する技術が応用されているのです。

近畿大学と大阪歯科大学の共同研究チームによって、2011年に開発されたこのシートは厚さがわずか0.004mmですが、虫歯の予防・治療などに活用できるとされています。

固着性や耐久性などのさまざまな実証実験を行って、早期の実用化を目指していますが、実用化には5~10年はかかるとの見方もあります。

最終更新日: 2016-07-24

タグ:
う歯(虫歯) ストレス 歯周病

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