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糖尿病で起こる「しめじ」って何?「えのき」も起こる!糖尿病の怖い合併症6つ

糖尿病になると、いろいろな病気を合併して発症する可能性が高いのをご存知ですか?なかでも頻度が高く、怖い合併症はその頭文字を取って「しめじ」「えのき」と呼ばれることがあります。では、その「しめじ」と「えのき」について詳しくご説明します。

1人の医師・医学生がチェック済み

1.糖尿病とは

糖はインスリンというホルモンの働きによって血液中から細胞に取り込まれてエネルギーに変えられますが、インスリンがうまく働かなかったり十分に分泌されないと、血液中の糖の濃度が高くなり糖尿病になります。
糖尿病の初期症状は些細なものですが、だからといって治療せずにいると、血管が障害されて様々な怖い合併症を引き起こします。

2.糖尿病の合併症1《しめじ》

糖尿病 2.糖尿病の合併症1《しめじ》

血管が障害されると、まず細い血管に影響が出て、3大合併症と呼ばれる病気を引き起こします。
この3大合併症の頭文字を取って「しめじ」と呼ばれています。

「しめじ」という言葉は単なる略称ではなく、症状があらわれるのもこの「し」→「め」→「じ」の順に起こることが多いと言われています。

◇「し」神経障害

手足のしびれや違和感といった症状から始まり、下痢や異常な発汗なども起こります。
症状が進むと、手先や足先の感覚が無くなり、怪我をしてもしびれていて気付きにくくなり、手当てが遅れると感染してしまいます。
その結果、最悪の場合は足を切断しなければならなくなります。

また、起立性低血圧や、神経因性膀胱と呼ばれる排尿の障害、ED(勃起障害)や眼を動かす筋肉の障害などもみられます。

◇「め」網膜症(目)

眼の中の網膜という膜にある細い血管が障害されて出血が起こったり、新生血管とよばれる新たな不必要な血管が作られたりします。
物が見えにくくなったり視力が低下したりしますが、放置すると最悪の場合は失明してしまいます。

治療としては、「光凝固療法」とよばれる網膜にレーザーをあてる治療や、出血が硝子体(しょうしたい)と呼ばれる部分に及んでしまった場合や網膜が剥がれてしまった(網膜剥離)場合は、硝子体手術と呼ばれる手術を行います。

◇「じ」腎臓障害

腎臓は、血液中の老廃物や不要物を尿の中に排泄するという血液をろ過する働きをしていますが、細い血管が障害されることでろ過機能が低下します。
高血圧むくみ、吐き気などの症状が起こり、最悪の場合は血液透析を行わないと生きていけなくなります。

具体的には、糖尿病性腎症はステージが5つに分かれており、そのうち2または3くらいまでは血糖コントロールを徹底すれば、それ以上は進行しない、または改善すると言われています。
しかし、ステージ4を越えてしまうと、どうしても透析への転帰をとらざるを得なくなります。

そのためにも、症状(ステージ)が軽いうちに、食事療法や運動療法など生活習慣を含む血糖コントロールを心がけましょう。

3.糖尿病の合併症2《えのき》

糖尿病 3.糖尿病の合併症2《えのき》

細かい血管が障害されて起こる「しめじ」はどれも怖い合併症ですが、さらに放置すると太い血管の障害によって起こる合併症「えのき」があらわれてしまいます。

◇「え」壊疽(えそ)

壊疽は「腐る」という意味です。
糖尿病によって血行が悪くなった足などにできた小さな傷や水虫などがきっかけとなりますが、糖尿病では体が自分で傷を治す能力も低下してしまうため、傷が治らず腐ってしまいます。
また、上記で紹介した神経症状も関係して、足に火傷や傷などの外傷を負っても、手当せずに放置してしまうことが多々あります。

その積み重ねで足が結果的に壊死してしまい、腐ってしまった部位は切断しなければなりません。

◇「の」脳梗塞

脳の血管に血液の塊(血栓)が詰まることで脳の機能が障害される病気です。
糖尿病では動脈硬化になる可能性が健康な人よりかなり高く、脳梗塞になるリスクも高まります。
脳梗塞は生命の危険があり、助かっても麻痺が残ることが多く、その後の人生に大きな影響を与えます。

◇「き」虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)

脳梗塞のように、動脈硬化などが原因となって心臓の血管が障害されて起こる病気です。
「狭心症」や「心筋梗塞」などはこの「虚血性心疾患」に分類されます。
こちらも生命を脅かす病気です。

普通、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患が発症した際には、胸に締め付けられるような痛みを感じます。
しかしながら、糖尿病では神経に障害が起こっているため、この痛みに気づかないことも多いです。

そのため、胸部に起こった違和感がわずかな場合でも、糖尿病患者さんの場合は念のため医療機関でチェックを受けた方がよいでしょう。

4.さいごに

糖尿病 4.さいごに

糖尿病の怖い合併症「しめじ」と「えのき」についてご紹介しました。
糖尿病になると、他にも睡眠障害、うつ病、認知症歯周病などが起こる可能性が健康な人に比べてとても高くなります。

早期に正しい治療を行うことで糖尿病の合併症は予防できるといわれています。
些細な症状も放置せず、なるべく早く医療機関を受診しましょう。

最終更新日: 2016-10-25

タグ:
糖尿病 高血圧

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