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うつ病は入院したほうがいいの?症状によっては入院が必要かも!

うつ病は、基本的に自宅での治療が中心となる病気です。しかし、時には入院治療が必要となることもあります。そこで、うつ病患者の入院治療はどのような場合に適応となるのか説明していきたいと思います。

うつ病の入院はなぜ?入院するのは命を守るためだった!

うつ病患者本人のための入院

うつ病(大うつ病性障害) うつ病患者本人のための入院

うつ病はよく「こころの風邪」と例えられます。
風邪もこじらせてしまうと肺炎や気管支炎になり、入院しなくてはならなくなります。
それと同じようにうつ病も、こじらせると重症化して入院が必要になるのです。

自殺の危険がある時

うつ病患者の治療過程でもっとも注意が必要なのが自殺です。
専門的には自殺企図と言います。
自殺したいという思いのある場合には、自殺を予防するために入院治療が必要になります。
自宅でも経過観察はかのうになりますが、その場合には24時間体制で家族が看病、見守りをする必要があります。
家族の負担、患者の安全性を考慮すると入院治療が推奨されます。

食事がとれず、衰弱している

うつ病(大うつ病性障害) 食事がとれず、衰弱している

うつ病の症状の中に食欲低下があります。
食事が取れなくなれば衰弱する一方であり、うつ病の改善が望めないどころか身体的に危険な状態になってしまうこともあります。
そのような場合には入院して点滴を行ったり、鼻からチューブを入れて栄養剤を流し込む(経管栄養)などで栄養状態の改善を図ります。

症状が重度であるとき

憂鬱な気分であったり、食事が取れない、眠れない、やる気が出ないなどの症状が重度である場合には、入院治療が望ましいとされています。
重症の場合には、患者の食事、睡眠、内服などの生活パターンを全体的に見直していく必要があります。
生活パターンの見直しや改善を行うに当たり、重症になってしまうと改善したくても自分では行えないという患者がほとんどです。
そのため、入院して医療者からのサポートを受けたほうが好ましいのです。

家庭では安静が不可能なとき

うつ病の治療の基本は安静になります。
自宅で安静に過ごすことができるのであれば身体的、精神的な安寧を得ることができます。
しかし、自宅にいては安静が保てないような場合には、入院してしっかり安静にしましょう。
家族関係、近隣住民との関係、騒音など、安静を妨げるような要因があるとすれば、入院することで症状の改善が得られます。

内服薬の効果が得られないとき

うつ病(大うつ病性障害) 内服薬の効果が得られないとき

抗うつ薬の効果が得られていない場合には、必要に応じてさらに強い抗うつ薬の使用が検討されます。
強い抗うつ薬を使用すると、副作用の出現リスクも高くなります。
入院することでそのような副作用にも迅速に対応ができるため、入院したほうがよいでしょう。
薬の副作用は侮ってはいけません。
どのような副作用が出るのかは個人差もあります。

うつ病患者の家族のための入院

うつ病(大うつ病性障害) うつ病患者の家族のための入院

うつ病患者の命を守るのと同時に家族のことも守るための入院があります。
重症のうつ病では自傷行為や他人を傷つけてしまうような症状が現れる場合があります。

また、うつ病は感染する病ではありませんが、うつ病患者の看病によるストレスを家族が感じることで家族もうつ病を発症してしまうこともあります。
そんな時には自宅での療養は困難になるため、入院することが好ましいでしょう。

実際に入院するといっても、どんなところなの?

まず、精神科疾患の入院病棟は大きく分けて二種類あるということを知っていただきたいと思います。
一つは開放病棟と呼ばれるもので、普通の内科や外科の病棟と変わりはありません。

次に閉鎖病棟です。
こちらは鍵がかかっており病棟の外へは出られなくなっています。

私は経験上どちらの病棟も行ったことがあります。
それぞれについて経験から感じ取ったことをお伝えしようと思います。

開放病棟

開放病棟は本当に他の病棟と変わりがない!ということです。
みなさん症状が安定しており、社会復帰のための準備をしている印象でした。

うつ病でも症状が軽症であり、任意入院の形態であれば、開放病棟への入院になることもあります。
開放病棟ではほかの内科や外科の病棟と変わらず、面会も自由ですし、病棟から出て散歩をしたりすることも自由です。
また、ナースステーションにも鍵はかかっておらず、窓に鉄格子はありません。

閉鎖病棟

うつ病(大うつ病性障害) 閉鎖病棟
出典:www.e-rapport.jp

閉鎖病棟というと牢屋や監獄のようなイメージを持ってしまいがちですがそんなことはありません。
私が訪れた閉鎖病棟は外には出られないものの、病棟の中では他の病棟と変わらない入院生活を送っている方ばかりでした。

しかし、解放病棟に入院するには症状がまだ安定せず、病棟の外に出てしまうと自傷他害の危険性のある方などは閉鎖病棟に入院することになります。
うつ病を含め他の精神疾患でも、症状がひどくなると閉鎖病棟の中でも個室に入院することになります。
私が見た施設では緊急性の高い患者が入院する個室は、トイレにも扉はなく、塀で仕切られているだけでした。

部屋は一つの壁が柵になっており、常に患者の観察ができるようになっていました。
トイレにも扉がない?と思うかもしれませんが、うつ病が重症化してしまうと通常では思いつかないような身の回りのもので自殺をしようとしたり、他人を傷つけようとすることもあります。

酷いように感じるかもしれませんが患者本人や、他の人の身を守るためには最善の入院環境なのです。
また、ナースステーションは鍵がかかっており、透明な板で囲まれています。
しかしみなさんずっと閉鎖病棟にいるわけではなく、症状が改善すれば開放病棟へ異動し、最後には退院となります。

知っておこう!精神科の入院形態

ここで一つ精神科の入院形態を理解していただきたいと思います。
精神疾患の入院については精神保健福祉法という法律で厳密に定められています。

任意入院

うつ病(大うつ病性障害) 任意入院

まずは任意入院です。
これは、本人の同意により入院するということです。
次に医療保護入院です。
これは、本人の同意が得られなくとも家族(三親等内)や後見人、保佐人の同意を得て入院する入院形態になります。

措置入院

措置入院はまさに症状が重症化し、自傷他害の危険性があると判断された方に適応となります。
措置入院は様々な手続きが必要になりますし、実際措置入院の形態が取られることは数%と高い数値ではありません。

また、措置入院の手順を省略して入院することになる緊急措置入院というものや、それらのどれにも当てはまらなくても入院が必要となる場合には応急入院という形態で入院することになります。

まとめ

うつ病は症状によっては入院が必要となります。
また、入院する施設もそのうつ病の症状によって異なってくることをご理解いただけたでしょうか。

おまけで入院形態についても書いてみましたが、いざという時の対応に役立てていただけたらと思います。
うつ病の症状で苦しんでいる方、そのご家族がいれば、無理に自宅療養するのではなく入院というのも一つの解決手段です。

最終更新日: 2016-07-24

タグ:
うつ病(大うつ病性障害) ストレス

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