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歯周病予防に効果的な歯ブラシの活用術!

歯ぐきの炎症症状で知られる歯周病。 歯ぐきの腫れや出血、そして口臭の原因にもなるといわれています。 進行すれば歯がぐらぐらし、最終的には歯が抜け落ちてしまうこともあるとされます。 そんな歯周病予防には日頃のケアとして歯ブラシが効果的だといわれます。 今回は歯ブラシの上手な活用術をご紹介します。

歯周病予防の基礎知識 歯ブラシの効果とは?

歯周病 歯周病予防の基礎知識 歯ブラシの効果とは?
出典:www.freepik.com

歯周病はなぜおこる?

歯周病の予防には歯ブラシによるブラッシングなど日頃のケアが大切だといわれます。
そもそも歯周病はどうしておこるのでしょうか。
通常、私たちの歯と歯ぐきの間には1〜2mmくらいのすき間があります(いわゆる歯周ポケットといわれるものです)。

食べものを食べたりすることで、この歯周ポケットに歯垢(プラーク)と呼ばれる汚れがたまります。

そのまま歯垢(プラーク)を放置していると、プラークなかにいる細菌が歯肉に接触します。
すると細菌という異物を排除するために、からだが反応をおこします。
すなわち「炎症」のはじまりです。
これは歯肉炎のはじまりともいえます。

歯周病 歯周病はなぜおこる?

歯ブラシがすすめられる理由

歯垢(プラーク)とは細菌と、細菌が作り出したねばねばしたものが合わさったものです。
水に溶けにくく、さらに歯の表面にくっついているので「口をすすぐ」だけでは取り除くことが難しいのです。

そこで登場するのが歯ブラシです。
歯ブラシを使ったブラッシングは、歯周病を予防するもっとも基本的な方法であって、しかもその効果が認められています。
日常のケアとしても取り組みやすいため、歯周病予防といえば歯ブラシによるブラッシングといわれています。

歯ブラシの効果はこんなにある!

歯ブラシがもつメリットは実にたくさんあります。
なかでも注目したい歯ブラシの効果を3つご紹介します。

歯周病 歯ブラシの効果はこんなにある!

★歯肉炎の改善に効果あり

歯肉炎、つまり歯ぐきの炎症です。
歯ぐきに炎症がおこれば、「歯ぐきの腫れ」「歯ぐきの出血」などがおこります。
本格的な歯周病へ進行している段階です。
しかし歯ブラシをきちんと行うことで、歯肉炎を改善できると考えれています。

日本歯周病学会・歯周病Q&A・「ブラッシングは食後すぐにしなければいけないのでしょうか。
忙しいので毎食後すぐにブラッシングできないのですが。
」の回答より

A. 確かに食事の後は、口腔内細菌の活動性が高まるので歯磨きするのが理想的です。
しかし、不充分な歯磨きを一日三回毎食後にするよりは、夜お休み前の一回だけでもしっかり時間をかけて丁寧に行き届いた歯磨きをした方が効果的です。

引用元: www.perio.jp

これは単に歯垢(プラーク)を取り除くことだけではありません。

実は歯ブラシによる歯ぐきのマッサージ効果によるものが大きいといわれています。
歯ブラシによって、健康な歯ぐきづくりにかかわる細胞が1週間のブラッシングで、なんと2倍以上にふえるといわれます。
さらに、歯ぐきを形成する主成分であるコラーゲン成分が、1ヶ月くらいで2.5倍もふえるという報告もあります。

神奈川歯科大学大学院・歯周病予防・治療における歯ぐきマッサージの有用性

上皮の下にある結合組織では,歯ブラシによる歯垢除去と歯肉マッサージで,器具によ る歯垢除去よりも炎症性細胞浸潤(炎症が起こると出てくる白血球の集まり)が減るスピ ードが速まり,線維芽細胞(歯肉の主成分であるコラーゲン線維を作る細胞)の増殖が 1 週目から約 2 倍になり,線維芽細胞によるコラーゲン合成が 5 週目から約 2.5 倍増加する こともわかった。

引用元: www.labs.kdu.ac.jp

★虫歯菌の除去効果

歯周病 ★虫歯菌の除去効果

虫歯をおこすといわれる原因菌である「ミュータンス菌」や「ラクトバチラス菌」。
これらの菌は、歯の表面についている歯垢のなかに棲みつきます。
糖分を栄養にして酸を出し、それが歯を溶かして虫歯になるのです。

歯ブラシを使ったブラッシングにより歯の表面にある菌や汚れを落とすことで虫歯の予防にも効果を発揮してくれます。

★口臭を予防する効果

口のなかの菌は、食べもの・だ液などに含まれるタンパク質を分解します。
これが口臭をおこす原因のひとつといわれています。

タンパク質の分解により生じたアンモニア、揮発性硫化物といった物質が生じるといわれます。
これらの物質は臭いのある物質とされ、こういった物質がお互いに作用し合うことで口臭といわれる臭いにつながっていると考えられています。

歯ブラシで口のなかを清潔にしておくことは口臭予防にも効果があります。
さらに舌にも汚れが付着し、これも口臭の原因だといわれています。
専用の舌ブラシで舌についた汚れを落とすことで、さらに口臭予防の効果が高くなるといわれます。

歯ブラシの上手な選び方のポイント

歯周病 歯ブラシの上手な選び方のポイント
出典:www.freepik.com

ポイント1|歯ぐきが腫れて痛いなら柔らかいものを選ぶ

歯ぐきに痛みがあるからといって放置するのは歯ぐきの炎症を進めてしまう原因になるといわれています。
つよくこするようにみがくのではなく、柔らかい歯ブラシでやさしくみがいてあげるのがポイントです。

ポイント2|出血があるなら毛先が細いものを選ぶ

出血がみられるときは、歯周ポケットにたまっている歯垢を落としてあげる必要があるとされます。
できるだけ毛先が細く歯周ポケットの汚れをとってあげるものを選ぶのがよいとされます。
ただし、出血があまりにひどい場合はかならず歯科医院へいき、歯ぐきの状態をみてもらうようにしましょう。

ポイント3|コンパクトなものが推奨される

歯医者さんへいけば、多くの場合は歯ブラシなどの歯みがきツールが売られています。
そこで販売されている歯ブラシをよくみてみてください。
多くの場合は歯ブラシの先端(ヘッド)がコンパクトなものが多いです。
これは小さいほうが細かいところまでみがきやすいからという理由があります。
やや小さめのものを選んで、丁寧にブラッシングしてあげるのも大切なポイントです。

歯周病にさよなら。歯ブラシの上手な使い方

  • ペンを持つようにして力まず優しくみがくこと

  • 歯と歯ぐきの間は斜め45度。
    歯周ポケットにブラシの先端を入れる

  • 前歯の裏側は歯ブラシを縦にしてみがく

  • 奥歯の裏側は歯ブラシを横にしてみがく

  • みがき残しがないように順番を決めてみがく

補助具を使えば効果倍増!?

歯ブラシで届かない場所を丁寧に磨くツールもある

基本の歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間の歯周ポケットなどは、デンタルフロス、歯間ブラシなどを使うのも推奨されています。
奥歯と奥歯の間などは歯ブラシだけでは取れない食べカスなどがみられやすいので、ブラッシング前あるいは後に使用してあげましょう。

さいごに

歯周病 さいごに
出典:www.freepik.com

一般に40歳前後から歯周病がみられはじめるといわれています。
日頃のケアで予防できる歯周病には歯ブラシによる対策が手軽にできて、しかも効果的です。
歯をみがく週間や歯をみがく時間が短い人ほど歯と歯ぐきが健康でないという報告もあります。

また、適当に3回みがくより丁寧に1回みがくほうが効果的だともいわれています。
健康な歯を維持するためにも、上手にそして丁寧なブラッシングを心がけましょう。

参考文献

*デンタルマガジン(2016年6月1日発行)・口臭の診断と治療
http://www.dental-plaza.com/gakujitu/magazine/contents/dm105/P32-41.pdf

*新潟歯学会誌44(1)・歯磨きについて
http://www.dent.niigata-u.ac.jp/nds/journal/441/441_01.pdf

最終更新日: 2016-07-24

タグ:
歯周病 う歯(虫歯) 口臭

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