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アトピーに良い食事とは?積極的に摂りたい栄養素2つ

アトピーは原因が特定できない疾病といわれます。人によって原因が違うと考えられているのです。 しかし、最近はある程度の共通性が認められるようになりました。その中でも注目されているのが、ある栄養素の不足です。 今回はアトピー改善のために積極的に摂りたい栄養素や食事について、お話します。

アトピー肌に共通する、不足している栄養素とは

アトピーは環境によるものが大きい「現代病」と考えられています。
欧米化した食生活、生活習慣、ハウスダストなどが代表的な原因で、アトピーの治療は主に対処療法を行ないます。
簡単にいうと「痒みや湿疹を止める」「皮膚のかさつきを抑える」ことを主眼とします。

そのためアトピー性皮膚炎患者の血液を精査したところ、亜鉛が非常に不足していることがわかりました。
また、皮膚の角質に存在するセラミドという保湿成分も少なく、そのために肌が乾燥するということも判明しています。

亜鉛とセラミドの役割

亜鉛

亜鉛は細胞が分裂し新陳代謝をするために必要な栄養素です。
特に血液や皮膚に多く存在しています。
吸収率が低く約1~3割と言われています。
食物繊維やシュウ酸、ジャンクフードなどに多く含まれるリンによって吸収が悪くなるため、菜食中心の人やファストフードやインスタント食品を多く摂る人は不足がちになります。

セラミド

セラミドは肌の角質層にあり、細胞同士の空間を埋める細胞間脂質の主要成分です。
高い保湿成分で肌を潤わせさらに紫外線を防ぐ働きもあります。
そのため、セラミドが不足すると保湿力が失われ肌が乾燥します。
また紫外線によって生み出される活性酸素を除去できないため、皮膚の老化も進んでしまいます。

セラミドは肌の新陳代謝によって生成される成分なので、亜鉛不足で新陳代謝がうまくいかなくなるとセラミドも不足し肌をどんどん乾燥させてしまうのです。

亜鉛やセラミドを多く含む食材

「お肌は排出器官。
入れるところではなく出すところ」という化粧品メーカーのTVCMも過去にありました。
つまり、亜鉛やセラミドを肌に塗ってもそれは肌表面に留まるだけ。
浸透せず体内の亜鉛やセラミドの量を増やすわけではないのです。
ですから、亜鉛やセラミドを増やすためにはそれらを多く含む食材をたくさん食べることも大切なのです。

亜鉛

亜鉛はミネラルの一種で、日本の土壌はミネラルが少ないため、亜鉛不足になりがちです。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2015」によると、1日の推奨摂取量は成人男性が10mg、女性は8mgとされています。
ところが実際の摂取量は平均で男性が8.82mg、女性が7.12mg(平成26年国民健康・栄養調査)による)と若干不足気味です。
特にアトピーの人は大幅に不足していると言われますので亜鉛を多く含む食材を積極的に摂るようにしましょう。
亜鉛を多く含む食材を以下にあげます。
すべて100g中の含有量です。

 ・牡蠣(生) 13.2mg
 ・レバー(豚) 6.9mg
 ・牛肉(肩ロース)4.6mg
 ・卵黄 4.2mg
 ・パルメザンチーズ 7.3mg
 ・アマランサス 5.8mg
 ・高野豆腐(乾)5.2mg
 ・切り干し大根(乾) 2.1mg

牛肉はどの部位にも多く含まれていますので、積極的に食べるようにするのが一番簡単ですね。
植物性食品は微量しか含んでいないものが多いので、動物性食品をあまり食べない場合はサプリメントを利用するのも良いでしょう。

アトピー性皮膚炎 亜鉛

セラミド

セラミドは「日本人の食事摂取基準2015」には含まれていない栄養素で必要摂取量は決まっていません。
一般的には1日0.6~1.2mg程度必要だとされており、以下の食材に多く含まれています。

 ・生芋こんにゃく
 ・米
 ・小麦
 ・牛乳
 ・大豆
 
このうち最も多くセラミドを含むのはこんにゃくで約半丁で1日に必要な摂取量が摂れます。
それ以外には微量しか含まれていないためサプリメントで摂取するほうが簡単でしょう。

アトピー性皮膚炎 セラミド

その他、摂ったほうがよい栄養素

でも、食事で摂りたい…そうお考えでしたら、セラミドの合成を助けるビタミンB群のナイアシンを含む食品を食べましょう。
カネボウ化粧品の研究により、セラミドにナイアシンを加えたところセラミドの生産量が4倍になるという結果が出たそうです。

ナイアシン自体も皮膚の健康を守る栄養素で、たらこやレバー、肉・魚類に多く含まれています。
特にたらこに多く、逆に野菜にはあまり含まれていません。

また、ビタミン類はお肌の新陳代謝を助けてくれます。
生野菜でビタミンC、加熱野菜で肌の健康維持に役立つビタミンA(β-カロテン)や若返りのビタミンと呼ばれるビタミンEが摂れますので、野菜もたっぷり摂るようにしましょう。

アトピー性皮膚炎 その他、摂ったほうがよい栄養素

効果が出るには時間が必要。気長に食べよう

亜鉛・セラミド・ナイアシンとも、過剰摂取による弊害はほとんどないとされています。
ですから特にアトピー性皮膚炎で悩んでいる方は、こういった栄養素を多く含む食材やサプリメントを摂ることで、改善が期待できます。
すぐに効果が現われるとは限りませんが日々の食事の中で取り入れるようにしましょう。

最終更新日: 2016-07-24

タグ:
アトピー性皮膚炎

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