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うつ病治療にかかる期間と費用は、どれくらい?あなたの疑問に答えます。

心療内科等の精神疾患を扱っている病院へ行きたいが治療期間はどれくらいか、そして費用がいくらぐらいかかるのか不安という方。うつ病治療の流れと具体的な診察代や薬代、医師の診断書などについての目安をご紹介しますので参考にしてみてください。

一般的なうつ病治療の流れ

うつ病は診断を受けてから回復するまでに相当の時間がかかります。

うつ病治療の流れを、急性期・回復期・再発予防期の3つに分けて、その経過と期間についてご説明します。
その内容は人によって症状によって大きく異なりますので、あくまでひとつの典型例と理解してください。

うつ病(大うつ病性障害) 一般的なうつ病治療の流れ
出典:utsu.ne.jp

急性期

うつ病の診断を受けてから十分な休養をとりながら薬物治療を開始し、うつ病のさまざまな症状を取り除いていく期間です。

うつ病の薬は人によって効く場合と効かない場合があります。
医師はまず1種類の薬を少量処方し、患者さんの様子をみます。
その後、1~3週間をかけて患者さんの状態を観察しながら薬の種類、量を加減していきます。

1~3カ月ほどで症状が軽くなる場合もありますが、症状が落ち着くまでに半年以上かかるケースもあります。

回復期

回復期に入ると症状が改善し、社会復帰に向けて元の生活のペースを取り戻していくことができるようになります。
薬の効果でうつ病特有の億劫感が抜けて意欲も出るようになります。

しかし、この時期は「希死念慮」といわれる自殺に対する願望が生じやすい時期でもあります。
ふとしたきっかけで自ら命を絶つことのないように、家族およびまわりの方たちに細心の注意が求められます。

また症状がよくなってくると、勝手に薬を減らしたり、摂取を止めたりする方も多いのですが、自己判断は病気を再び悪化、長引かせることにもつながりかねません。
焦ることなく医師の指示にしたがって薬物治療を続けましょう。

回復にどれくらいかかるかは一概にはいえませんが、4か月~6か月がひとつの目安とされています。

再発予防期

うつ病(大うつ病性障害) 再発予防期

回復期を過ぎて、症状が安定し社会復帰することができたとしても油断は禁物です。
うつ病は再発しやすい病気とされていますので、回復期を過ぎても1~2年間は薬物治療を継続し、寛解とよばれる調子のいい状態を維持していくことが重要です。

またこの時期にはうつ病の原因となった環境要因などをただすために、思考パターンや行動パターンを見直す精神療法・カウンセリングも組み合わせた治療を続けましょう。

一般的なうつ病の治療費

自立支援医療制度

うつ病の患者さんの治療費を軽減する制度として、「自立支援医療制度」があります。
これは、うつ病を含む精神疾患で、通院による精神医療を続ける必要がある病状の方に、通院のための医療費の自己負担を軽減するものです。

たとえば、かかった医療費が7,000円、医療保険による自己負担が3割の2,100円の場合、この制度による自己負担は1割の700円に軽減されます。
また所得に応じて1ヵ月あたりに支払う金額に上限が設けられます。

自立支援医療(精神通院)制度のリーフレット

自立支援医療(精神通院)制度のリーフレット

支給対象と手続き

対象となるのは、病院または診療所に入院しないで行われる医療(外来、外来での投薬、デイ・ケア、訪問看護等を含む)です。
次のような医療は対象外です。

○ 入院医療の費用
○ 公的医療保険が対象とならない治療、投薬などの費用
  (例:病院や診療所以外でのカウンセリング)
○ うつ病と関係のない疾患の医療費

手続き申請は市町村の担当窓口で行います。
市町村によって担当する課の名称はいろいろですが、障害福祉課、保健福祉課が担当する場合が多いようです。

<申請に必要な書類>
○ 申請書(自立支援医療(精神通院)支給認定申請書)
○ 医師の診断書
○ 世帯の所得の状況等が確認できる資料
○ 健康保険証(写しなど)

※申請に必要なものは自治体により異なる場合がありますので、事前に市町村の担当課や精神保健福祉センターで確認しましょう。

うつ病治療費用の例

うつ病(大うつ病性障害) うつ病治療費用の例

うつ病でクリニック等で治療を受けるとしたら、診察代や薬代などはいくらぐらいかかるのか。
自立支援医療制度を利用した場合の一般的な例を以下に示します。

診察費 1回 約500円×4~5回=約2,000~2,500円
お薬代 1日分 約65円×1ヵ月=約2,000円
・抗うつ薬(SNRI): 2錠
・抗うつ薬(NaSSA): 1錠
・睡眠薬: 1錠
1ヵ月に4~5回の診察で 合計4,000~4,500円程度

※自立支援医療を利用していない場合には、この3倍の12,000~13,500円ほどになります。

治療費以外の費用

診断書は健康保険の対象外で、一般的なクリニックでは1通3,000円程度かかります。
自立支援医療の申請時に1通、会社に提出する診断書1通で、合計6,000円ほどが必要になります。

うつ病によって退職に追い込まれるなどの不利な状況に陥らないように、またスムーズに休職手続きを進めるためにも、会社提出用に診断書を1通用意しておいたほうが良いでしょう。

その他、傷病手当金の受給申請をする場合、医師の意見書を書いてもらうと300円程度かかります。

焦らないことが大事

うつ病(大うつ病性障害) 焦らないことが大事

薬物治療による効果が現れるまでには時間がかかります。
少し調子がよくなったからといって、無理をして外出したり、勝手に薬をやめたりしてしまうと、症状が悪化して回復までに余計な時間がかかることになります。
焦ることなく治療を継続しましょう。

また、休職中は職場復帰を焦りがちですが、家庭ではずいぶんよくなったように感じていても、ストレスのかかる職場に戻るには時期尚早といえる場合が多いのです。
少しずつ、ゆっくりと以前の生活リズムを取り戻していきましょう。

さらに、うつ病になった当時のことを振り返りながら、再発を防ぐための環境づくりについて主治医のカウンセリングを受けて、社会復帰への準備を進めていきましょう。

最終更新日: 2016-07-24

タグ:
うつ病(大うつ病性障害) ストレス

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