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【歯の矯正後の後戻り】知っておきたい対策のポイント

せっかく時間と費用をかけて矯正したのに…。歯科矯正後の後戻り(再発)は一般に考えている以上に起こる可能性があります。そんな矯正後の後戻りの原因と対策のポイントについてご紹介します。

矯正後の後戻りはどうして起こるのか?

歯科矯正 矯正後の後戻りはどうして起こるのか?
出典:jp.pinterest.com

原因は生活習慣と遺伝が関係している!?

歯並びを整える治療法として「矯正治療」があります。
子どもの頃にする方もいれば、成人になってからする方もいます。
矯正治療により整った歯並びが長く続くのであれば問題はありません。

しかし実際には数年が経過するとまた歯並びが悪くなってくることがあります。
これは「後戻り」や「リラップス」などと呼ばれます。
いわゆる再発のことです。

こういった好ましくない再発がおこる原因は専門家の間でも一致した見解は得られていません。

今のところ生活習慣などの環境的な要因、そして遺伝的な要因の2つがあるのではないかと考えられています。

歯並びの後戻りに影響する要因とは!?

歯並び関する原因は「環境」と「遺伝」があるということでした。

遺伝の影響が強い場合は矯正によってコントロールすることが難しいと言われています。
しかし実際にはどちらかの原因だけで生じるというより、「環境」と「遺伝」のそれぞれの要因がお互いに影響しあっていると考えられています。

たとえば

*骨格の成長によって歯がうごいてしまう

*それぞれの歯がまっすぐではなく斜めに生えてしまう

*あごの筋肉が異常に緊張している

*くちびるを噛む、指しゃぶり、頬づえといった習慣(くせなど)

といったことが歯並びの悪化に影響します。

歯は常に動き続ける

「歯並びの良し悪しは子どものうちにほとんど決まっている。
」「大人になって歯並びが悪くなることはない。
」など、歯並びはある安定するものという先入観を持っている方もいるでしょう。

しかし歯は同じ場所に留まっていることはないのです。
これは多くの研究から証明されている事実です。
歯が動く度合いにこそ差はあるものの、歯並びはずっと同じであり続けるものではないのです。

歯は個人差はあるものの永久的に全く同じ場所にとどまっていることはありません(論文にて証明済み)。
これは、歯と顎(あご)の骨をつないでいる歯根膜の性質からも容易に想像できます。

引用元: kireiha.com

歯並びの状態は一生同じ形であるわけではありません。

つまり、程度の差はありますが、「歯は一生動き続ける」という認識が必要です。

引用元: kireiha.com

後戻りを予防するためにできること

矯正の後戻りを防ぐために、私たちそれぞれが意識しなおかなればいけないことを確認しておきます。

歯並びに影響する習慣をなおす

歯科矯正 歯並びに影響する習慣をなおす

歯並びに好ましくない影響を与えるといわれる習慣としては以下のようなものがあります。

*指しゃぶり

*舌のくせ(前歯を押したり、舌を出したりする)

*口呼吸

歯ぎしり・食いしばり

*片側だけでたべものを噛む

*つめ・くちびるを噛む

*頰づえ

*うつ伏せに寝る・かおを横向きにして寝る

*早食い・丸のみ

矯正は時間をかけて焦らずに取り組む

矯正してしっかりと歯並びを矯正したいと思う反面、できるだけ早く治したいという思うこともあるでしょう。

ただ「歯の矯正」は時間がかかるものと考えてじっくり取り組むことが推奨されています。
状態によっても期間は一様ではないとされますが、早くても2〜3年くらの心つもりでいる必要があります。

保定装置を装着した後は、少なくとも2 年程度は年に2〜3回のペースで保定観察を続けています。
その間で悪習癖の改善や機能訓練を行ったり、リテーナー(保定装置)の調整をおこないます。

引用元: fukumashi.com

治療後は、治療した歯並びが元に戻らないように保定(静的治療)を行います。
当院では、歯の裏側に保定装置(細いワイヤー)を貼り付けています。
保定期間は出来るだけ長いほうが好ましいとされています。
当院では通常5年以上を目安に保定装置を装着しています。

後戻りが起きたときの対策と注意点

歯科矯正 後戻りが起きたときの対策と注意点
出典:jp.pinterest.com

後戻りの初期症状に注意して早めの受診を

矯正治療は、たとえ満足する状態で終了できても後戻りしないという保証はありません。
そのため、リテーナーという専用のマウスピースのようなものを歯科医の指導の元使用し続けることが大切です。

ですがもし後戻りが起きたと感じたら、程度が小さい初期のうちにすぐに歯科医に相談することが大切です。

後戻りの初期症状として多いのは
*前歯に段差がでてくる

*前歯が前にでてくる

*なんとなく噛みづらくなった

といった症状です。
初期の段階であれば比較的すぐに再治療ができると言われています。

費用面は事前に相談しておくこと

矯正治療の場合は保険が適応されないことも多く、基本的には自費負担です。
また再矯正が必要になったときに、費用面での打開策があるのかを事前に担当の歯医者さんと確認しておくようにしましょう。

「○○年保障付き」というところもあれば、「患者さん側に責任があるときは実費負担で再度矯正をする」といったところもあります。

再矯正ともなればさらに時間と費用が必要になるので、費用や保障内容についてはしっかりと確認しておくようにしましょう。

さいごに

歯科矯正 さいごに
出典:jp.pinterest.com

矯正後の後戻りについて注意すべきポイント、対策についてご紹介しました。
「矯正の後戻りはおこりやすいんだ」とあらためて感じた方もいるのではないでしょうか。
後戻りはおこらないようにするのがもっとも大切なポイントです。

歯科医の指導をよく守ること、そして再矯正の必要性があることも念頭に、もしも気になる症状があればすぐに相談するようにしましょう。

参考文献

*日本口腔筋機能療法学会・MFTとは
http://oralmyofunctional.info/mft/mft.html

*東北大学大学院歯学研究科・矯正歯科治療におけるエッジワイズ治療後の筋機能訓練による効果

*広島中央矯正歯科・矯正治療に要する期間(治療期間)
http://www.keiseigeka.co.jp/kyouseishika-hiroshima/period.html

*とみさわ歯科医院・矯正治療の実際
http://www.pluto.dti.ne.jp/~tomisawa/ortho/orthopiriod.html

*福増矯正歯科・矯正治療後の安定性と後戻りについて
http://fukumashi.com/fuku/矯正治療後の安定性と後戻りについて/

*まきの歯科矯正クリニック・後戻りと再矯正治療について
http://makino-ortho.com/archives/867

*高橋矯正歯科クリニック・矯正治療後の歯列の安定性について
http://www.otakahashi.com/LongTermStability.html

最終更新日: 2016-09-07

タグ:
歯科矯正 歯ぎしり

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