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更年期障害のめまい、動悸、ふらつきに対する治療は?

更年期障害の症状であるめまい、動悸、ふらつきに対する治療方法と、更年期障害以外にめまいや動悸、ふらつきを伴う病気について解説していきます。

1人の医師・医学生がチェック済み

こんなめまい、動悸、ふらつき、ありませんか?

更年期障害では閉経に伴い月経の異常と子宮などの性器の萎縮といった性器症状と、イライラや不安、めまい、動悸、ふらつきといった性器外症状の二つがあります。

特に自律神経の失調により血管運動系の機能に障害が起こり、血圧が不安定になってくるとめまいや動悸などが起こることがあります。
これを心臓血管症状といいます。

めまい、ふらつきについて

更年期障害 めまい、ふらつきについて

めまいとは更年期にかかわらずグルグル目が回る回転性のもの、ふわふわ・ふらふらする浮動性のもの、立ちくらみの3種類に分かれています。

更年期障害 めまい、ふらつきについて
出典:takeda-kenko.jp

1.グルグル目が回るめまい
急に自分がグルグルと回っているように感じたり、景色や天井など周囲が回って見えたりするため、回転性めまいと呼ばれています。
急な激しい発作の場合が多く、まっすぐに立っていられなくなったり、三半規管が不安定になるために嘔吐をともなうこともあります。
主に内耳の異常が原因と考えられています。

2.フワフワ、フラフラするめまい
地に足が着かないようなフワフワした浮動性めまいや、足元がフラフラして地面が揺れるような動揺性めまいは、両側の内耳や脳の障害によって起きることが多くあります。
立っていられないほどではなく、症状そのものは軽度ですが、長時間続く傾向があります。

3.立ちくらみのようなめまい
耳や脳には異常がみられないのに、急に立ち上がったときや湯船から出ようとしたときに頭がクラクラしたり、一瞬目の前が真っ暗になることがあります。
これは、耳や脳の異常ではなく、脳に送られる血液の量が一時的に不足することで起こるのです。
貧血やストレス、過労などで自律神経のバランスが乱れると症状が出やすくなります。

引用元: takeda-kenko.jp

もともと脳は内耳にある平衡感覚をつかさどる三半規管のほか耳石器、眼、手足や首などの筋肉や関節からの情報をもとに、自分がどんな姿勢なのか、どんな動きをしているか認識します。

めまいは主に脳や三半規管の異常によって起こりますが、血圧の変動によって起こることがあります。

 血圧異常を惹起する機構はきわめて複雑であるが,血圧が安定している場合,めまいは普通発症しない。
血圧が不安定で変動の大きい場合,主として椎骨脳底動脈系の循環不全の左右差と関連してめまいを発症する。

 血圧の変動はストレスに満ちた近代生活,個人のライフスタイルと関連するところが多いので大切である。

引用元: www.memai.jp

例えば横になった状態で来客や用事を思い出したりした時、急に立ち上がったりすると立ちくらみをすることがありませんか?
それは一時的に脳に血液が供給されなくなったことによって、情報の処理が適切に行われずにめまいを引き起こしていることがあります。

更年期障害のめまいでは一過性の循環障害が起こっているものと考えられます。

ふらつきについて

更年期障害 ふらつきについて

めまいとふらつきは一緒じゃないかと思われる方もいらっしゃると思いますが、厳密には別のものと考えられています。

めまいは体のバランスが取れなくなり起こる現象です。
これは立っていても、横になっていても症状があります。

ふらつきは足元がふらふらとし、平衡感覚が取れない状態のことです。
立っている状態での事を指します。

めまいとふらつきは、病名を分けて取り扱うことが多いです。

それぞれが、違う原因で起こることが多いからです。

英語でもめまい(vertigo)ふらつき(dizziness)とわけて使います。

症状での大きな違いは、『めまい』は回転性めまいといわれる、いわゆるぐるぐる回るという状態をさします。

回転する椅子に乗って、ぐるぐる回された後の感覚で、極端な場合は立てなくなります。

対して『ふらつき』は、非回転性めまいと表現され、文字通り、フラフラするという感覚で表現されます。

ふらつきは自律神経の乱れによるもって起こります。
慢性的に交感神経が優位になって、全身の筋肉が緊張して血行が悪くなっていることが原因です。
酸素を運んでいるのは血液ですので、血行が悪くなれば酸素は十分に行きわたらなくなります。
それが 「ふらつき」 という症状となってあらわれるのです。

例えば前に向かって歩こうとした場合に、ふわふわ浮いた様な感じがして歩きづらかったり、まっすぐ進みたいのにまっすぐ歩けずふらふらするといったことをふらつきといいます。

動悸について

更年期障害 動悸について

例えば電車やバスに乗り遅れそうになって、急いで走った後に心臓がバクバクいうことがありませんか?
急な動作や激しい運動などによって、心臓の拍動やその乱れが自覚することを動悸といいます。
健康な人でも重役と面談があったり、緊張感やストレスを強いられたりする場面でも動悸を自覚することがあります。

動悸の原因
1.心臓に関係ないもの
 生理的原因(激しい労作や運動、精神的興奮)、不安神経症、発熱、貧血
 甲状腺機能亢進症、肺疾患、低血糖
2.心臓に関係あるもの
 不整脈、高血圧症、心不全、心臓弁膜症

引用元: tomita-c.com

動悸と一口に言っても、心臓の病気が疑われるものもあれば、更年期障害においては自律神経の乱れに伴うものや、精神的な不安やストレスによるものも考えられます。

更年期障害の治療でめまい、動悸、ふらつきは解消できる?

更年期障害 更年期障害の治療でめまい、動悸、ふらつきは解消できる?

更年期障害の治療は主にホルモン補充療法といって女性ホルモン(男性の更年期障害の場合だと男性ホルモン)を補い、のぼせやほてりを改善させる他、自律神経の働きを整えていきます。

その他にも漢方薬が用いられることがあります。

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こうしたホルモン補充療法や漢方などによる治療の他、カウンセリングなどといった精神療法が行われることがあります。

更年期という時期は人生の大きな過渡期であり,この時期に特有の心理社会的要因を背景に起こってきた症状は,ライフサイクルの移行がスムーズに進まないことの現れという共通の視点で捉えられることが多い.
すなわち患者の症状は,ここに至るまでの生き方の中に発症準備状態があり,そこに更年期特有の心理的ストレッサーが加わったために,適応様式が破綻を来したサインと捉えることができる.そして問題を解決して先へ進むために,患者は発症準備状態を作っていた適応様式を修正すると同時に,役割の変化や衰退の概念を受容しつつ,老年期へ向けて新しい適応様式を見出していくという課題を背負っているわけである.

引用元: www.jsog.or.jp

精神療法では具体的に患者の話を無批判に受け入れ、その感情的体験に理解を示す傾聴・受容・共感や、症状の成り立ちや病気の本体についての説明、自分自身の中で起っていることを気づかせ、新しい適応の方法を身につけさせるといった事が行われます。

こうして自律神経の乱れを改善させ、めまいやふらつき、動悸の原因をなくしていきます。

動悸の予防・対策

深呼吸をしてみましょう

更年期障害 深呼吸をしてみましょう

自律神経の乱れによって動悸が起こりましたら、まずはゆっくりと深呼吸して動悸をしずめるようにしましょう。
特に、息を吸う事よりはくことに時間を掛けます。

また腹式呼吸を行うようにしましょう。
これは気持ちをリラックスさせるのに効果的です。
口から息をゆっくり吐きながらお腹をへこませ、鼻から息をゆっくりと吸いながらお腹を膨らませましょう。

手のツボを押す

更年期障害 手のツボを押す

自律神経のバランスを整えるには、手首の横ジワの上、小指側のくぼんだところにある「神門(しんもん)」というツボを押すと効果があります。

上記の深呼吸を行いながら、親指を差しこむように押しこむことで、次第に気持ちが落ち着いていきます。

めまい、ふらつきを予防するには

更年期障害に限らず、めまいやふらつきは血圧の変動によって起こることもあります。

1.過労を避け、規則正しい生活をする。

2.就寝時刻、起床時刻を一定にして睡眠不足にならないようにする。

3.ストレスをうまく発散し、リラックスする時間を作る。

4.適度な運動を続ける。
内耳が弱い人はめまい体操もとり入れる。

5.バランスのとれた食事をする。
塩分、水分の過剰摂取に気をつける。

6.喫煙は血管を収縮してめまいの原因となるので、禁煙を実行する。

7.めまいの前兆があった場合は早めに仕事を休み安静をとる。

(前兆とは耳鳴り、耳のつまった感じ、軽いふらつき感など。

更年期障害 めまい、ふらつきを予防するには
出典:takeda-kenko.jp

まためまいやふらつきが起きてしまった時は、慌てないようにすることが重要です。
転倒しないよう気をつけながら、座れる場所や横になれる場所へ移動し、しばらく休むようにしましょう。

めまい、動悸、ふらつきが見られる他の病気

不整脈について

更年期障害 不整脈について
出典:www.ncvc.go.jp

不整脈とは脈の打ち方がおかしくなることをいいます。

私たちの心臓は一般的に1分間の間に60~80回もの脈を打ちます。
(アスリートなどですと1分間に60回以下の場合もあります)
しかし不整脈になった場合、多いと200回以上、少ないと60回以下と極端な増減で脈動します。

臓は筋肉でできた臓器で、全身の隅々まで血液を送るためのポンプの役割を担っています。
普段は規則的に動くのですが、脈が異常に遅かったり早かったり、途中リズムが狂ったりすると不整脈の可能性が疑われます。

更年期障害 不整脈について
出典:www.ncvc.go.jp

心臓を動かすために洞結節と呼ばれるところから、房室結節を通じて心室の筋肉を動かすよう電気信号が流れます。
この電気信号の流れや出方に不具合が生じることで、脈の打ち方がおかしくなり、動悸や息切れが起こります。

また十分な血液が流れなくなることから、めまいやふらつきが起こることもあります。
ひどい場合は意識が無くなって倒れることもあります。

近年では抗不整脈薬と呼ばれる薬も開発されており、不整脈の治療も格段に進歩しています。
更年期障害の治療を受けていて動悸が収まらない場合は、一度循環器科の医師に診ていただきましょう。

更年期障害以外にめまい、ふらつきが見られるケース

更年期障害 更年期障害以外にめまい、ふらつきが見られるケース
出典:takeda-kenko.jp

脳梗塞や脳内出血、脳腫瘍などといった脳の病気により、平衡感覚が失われふらつき、めまいが起こることがあります。

メニエール病は過労、ストレスが原因となって起こることがあり、片耳だけ耳鳴りが起こり、聞こえづらくなることがあります。
多くの場合は吐き気や嘔吐を伴うことがあります。

その他にも、自律神経失調症や起立性低血圧症(自律神経の一時的な障害で急に立ち上がった時に、脳の血流不足が起こり立ちくらみと、目の前が暗くなります)、お薬の副作用等によって起こることがあります。

 

「めまい」に関してたくさん触れてきましたので、ここでめまいについて少し解説します。

「めまい」に関しましては様々な原因があります。上記で紹介されているメニエール病や起立性低血圧、脳の障害の他に下記のような原因があります。原因不明のことも多いです。

①良性発作性頭位めまい症
②前庭神経炎
③突発性難聴

これらの中で特に頻度が高いものは、良性発作性頭位めまい症、メニエール病、突発性難聴です。これらについてご紹介します。

Ⅰ良性発作性頭位めまい症
特定の頭位をとるとめまいが起こるもの。朝目覚めて起き上がったとき、洗顔のため下を向いたとき、靴ひもを結ぶためかがんだときなどにめまいが起こります。
めまいは数十秒~数分で治り、多くは経過観察でも2~3か月で軽快することが多いです。

Ⅱ突発性難聴
突然片方の耳の難聴と共に、めまいを伴うものです。中年の方に多い病気です。

Ⅲメニエール病
突然の難聴、耳鳴りとともにめまいがおこる病気です。この点では突発性難聴と同じですが、メニエール病は「反復」することが大きな特徴です。こちらも突発性難聴と同様、中年の方に多い病気です。

また、頻度は多くはないですが、原因が脳の障害の場合は大変危険な状態です。
見分けるポイントとしては、めまいが一時的ではなくずっと持続するということです。
脳の腫瘍や梗塞(血液が途絶えること)がある場合は、治療しないとその障害が持続して起こるため、めまいの症状が続くことが多いです。このような場合はできるだけ早く医療機関を受診するようにしましょう。
それに対し、その他のめまいは数秒単位~長くても数時間単位であることが多いです。

ヨクナル提携医師・医学生: 筑波大学医学群医学類卒

更年期障害 更年期障害以外にめまい、ふらつきが見られるケース
出典:takeda-kenko.jp

脳梗塞を起こした人の約3割は、本格的な発作の前触れにふらつきなどの発作を体験しています。
ふらつき以外にも、体の半身がしびれたり、力が入らなくなったり、物が二重に見えるなどの脳梗塞に似た症状があらわれ、数分~30分間ほど続きます。
前触れのあと、24時間以内の発症がとくに多いとされています。

引用元: takeda-kenko.jp

更年期と呼ばれる40代から50代に掛けての年代は、子供の自立や様々な環境の変化に加え、加齢とともに身体機能の変化と重なる時期になります。

それまで表に出なかった体の不調を軽くみず、正確な情報と適切な治療を受け、充実したシニアライフに繋げたいですね。

最終更新日: 2016-09-24

タグ:
更年期障害 良性発作性頭位めまい症 ストレス

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