1. ヘルスケア情報 >
  2. 病気・症状 >
  3. 皮膚の病気・症状 >
  4. にきび(尋常性痤瘡) >
  5. ニキビ跡を治療して、そのクレーターにサヨナラ

ニキビ跡を治療して、そのクレーターにサヨナラ

ニキビ跡のなかでもクレーターは特に気になるものです。お肌に凹凸ができ、普段のケアではなかなか解決できません。 もうダメかなと諦めてしまっていませんか?クレーターの治療は以前は難しいといわれていましたが、最近ではきちんと治療できるといわれています。ニキビ跡のクレーターの治療法やクレーターをつくらないための予防策のポイントについてご紹介します。

ニキビ跡のクレーターの原因と特徴

にきび(尋常性痤瘡) ニキビ跡のクレーターの原因と特徴
出典:jp.pinterest.com

クレーターはこうしてできる

ニキビは、毛穴に「古い角質」、「皮脂」、「細菌」などがたまることが原因だといわれます。
こういったものが毛穴を刺激して炎症がおこる。

炎症は毛穴の壁を刺激したり、炎症物質が毛穴の壁に入り込んだりすると肌に膿ができます。
この膿みなどがニキビ跡といわれるクレーター、色素の沈着といったものをつくるというのがクレーターニキビができるメカニズムになります。

クレーターといっても種類はさまざま

にきび(尋常性痤瘡) クレーターといっても種類はさまざま

ニキビ跡のクレーターといっても状態や形によってたくさんの種類にわけられています。
なぜこのようにたくさんのタイプのクレーターが存在するのか、ニキビ跡ができやすい人とそうでない人がいるのか、それは人によって異なる皮膚の体質(性質)によるといわれます。

ニキビ跡のクレーターができやすい人の皮膚は、コラーゲンというタンパク質をつくりだす力が強く、皮膚が厚いといわれています。
コラーゲンは皮膚や骨に存在するタンパク質です。
細胞同士をくっつける大切なはたらきをしています。
ただ炎症が起きるとコラーゲンが硬くなって縮んでしまいます。
これはケロイドといわれるもので、火傷のあとのような状態をイメージするとわかりやすいです。

コラーゲンをつくりだす力が強い人は、炎症によってケロイド化しやすいことになります。
ニキビは皮膚の炎症であるため、こういった皮膚の体質によってもクレーターのでき方に影響がでるといわれています。
それではクレーターの種類をそれぞれみていきましょう。

毛包周囲瘢痕(もうほうしゅういはんこん)

瘢痕という表現は少し難しいですが、いわゆる傷跡のことです。
切り傷や火傷のあとに跡が残ることがあります。
これを専門的には「瘢痕」とよんでいます。
毛包周囲瘢痕は、毛穴が広がってもとにもどらなくなった状態です。
クレーターのなかでは、まだ比較的浅いところにある傷痕とされます。

浅斑状瘢痕(せんはんじょはんこん)

浅斑状瘢痕は皮膚の表面近くが浅くくぼんでしまうタイプのクレーターです。
深さは浅いですが、比較的大きさが広いのが特徴です。
皮膚の薄い女性の方によくみられるタイプのクレーターといわれるタイプです。

深真皮瘢痕(しんしんぴはんこん)

深真皮瘢痕は、クレーターの大きさも広いですが、深さもあるタイプです。
まわりの皮膚との境目がかなりはっきりしているので、目立ちやすいといわれています。
皮膚に厚みがあるタイプの方によくみられるもので、男性のクレーターはこのタイプが多くなります。

脂肪組織の萎縮

皮膚の下の皮下脂肪にまでへこんでしまうタイプのクレーターです。
脂肪組織が炎症をおこして縮んでしまうので、その結果表面の皮膚も陥没している状態です。
クレーターのなかでも治療が難しいといわれるタイプです。

にきび(尋常性痤瘡) 脂肪組織の萎縮

アイスピックタイプ

ニキビの穴の口が2mm以下のものを「アイスピックタイプ」と呼んでいます。
レーザー治療では効果が得られにくいという特徴があります。

ローリングタイプ

ニキビの穴の口が4mm以上のもので、皮膚上にゆるやかなへこみがみられるタイプになります。

ボックスタイプ

へこんでいるニキビ跡の底の部分が平らになっているタイプです。
浅いものと深いものの2つの種類があります。
詳しい画像と見比べてみたいという方は下記のリンク(美容皮膚科HP)をクリックしてください。
ご紹介したクレーターのタイプと画像が解説されています。

治療法その1:病院で治療

にきび(尋常性痤瘡) 治療法その1:病院で治療
出典:jp.pinterest.com

クレーターは病院治療が基本

クレーターを含めて、ニキビ跡を自分で治すのは難しいとされます。
それは、ニキビ跡とは皮膚の深いところまで炎症が影響し、皮膚がいびつにくっついてしまった結果生じているという特徴があるからです。

治療の基本は皮膚科専門の病院またはクリニックでおこなうのが基本となります。
むやみに市販薬などで治したり、自分でつぶしたりすると症状がかえってひどくなる可能性もあるので注意しましょう。

自分でつぶすとなるとツメやピンセットなどがありますが、これはニキビをつぶすには大きすぎて、まわりの皮膚の組織も傷つけてしまいます。
さらにツメなどで潰すとその雑菌がニキビの炎症をひどくし、クレーターを残す可能性を高める可能性があるからです。

病院ではおもな治療は薬とレーザー

にきび(尋常性痤瘡) 病院ではおもな治療は薬とレーザー

皮膚科によってはいろいろな治療法がありますが、代表的なものとして薬などを中心としたケミカルピーリングとレーザーを使用したレーザー治療があります。

薬などで行うケミカルピーリング

ケミカルリピーリングは、病院でのみ使用が許されている薬品(グリコール酸、サリチル酸マクロゴール、サリチル酸エタノールなど)お薬を肌に塗る治療法です。
古い角質や毛穴の汚れなどを取り除くこと、また新しい肌の再生をうながす目的でおこなわれます。

そのほかにも、ダイヤモンドの微粒子を吹き付けながらマイルドに肌をなでていく「ダイヤモンドピーリング」、あるいはステロイドとよばれる薬剤を皮膚に注射する方法などもあります。

レーザー治療

レーザーを照射して表面近くにある古い組織を取り除き、新しい皮膚の再生をうながすというものです。
レーザー機器を調節することで、ある程度深いクレーターに対しても効果があるとされます。

治療法その2:セルフケアは跡を残さない対策が基本

まずは基本の洗顔

にきび(尋常性痤瘡) まずは基本の洗顔

毛穴の汚れが原因とされるニキビ。
ニキビを予防するためにも、洗顔がまずは大切です。
特にお化粧をする女性の方は夜の洗顔をできるだけ丁寧におこないましょう。
化粧落としに使ったクレンジング剤はきれいに落としたいものです。

洗顔方法については、当サイト内の記事を参考にしてみてください。



スキンケアをする

スキンケアについては過度に神経質になるのではなく、1日に2回くらいで十分だといわれています。
加えて保湿も心がけるようにしましょう。
化粧品を選ぶときは「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載があるものがよいとされます。

ノンコメドジェニックテストをクリアしている商品は、一定のテストをクリアして、ニキビができにくいと認められた製品であることを意味しています。

ノンコメドジェニックテストとは人の背中を利用して試験するテストで、商品となるサンプルを繰り返して塗り、さらに組織学的な検査をしてニキビができにくい商品かどうかを判断するテストです。

自分でつぶさない

にきび(尋常性痤瘡) 自分でつぶさない

自分でにきびをつぶすと、肌に大きなダメージが与えられます。
ターンオーバーが乱れ、肌が再生されにくくなります。
すると「真皮」という肌の奥深くまで傷つき、さらに治りにくい状態となります。
また、触る行為自体がにきびに良くありません。
手についた雑菌が繁殖して、菌にとって住みやすい環境になってしまいます。

気になるからと自分でつぶさないようにしましょう。
ニキビができてしまったときは、優しく洗顔などを心がけたり、薬を使用したりすることで治すことが大事です。

最後に

にきび(尋常性痤瘡) 最後に
出典:jp.pinterest.com

ニキビ跡でもとくに肌の見栄えに強く影響するクレーター。
その治療方法やクレーターをつくらないニキビ予防のポイントについてご紹介しました。

普段のケアを丁寧に心がけながら、まずはクレーターをつくらないことをしっかりと心にとめておきましょう。

参考文献

*日本皮膚科学会・尋常性痤瘡治療ガイドライン
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/1372913643_1.pdf

*慶應大学病院医療情報サイト・にきび
http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000299.html

*新潟薬科大学薬学部・新規ケミカルピーリング剤の開発とその効果
https://repository.nupals.ac.jp/dspace/bitstream/10801/354/1/06P176_本間%E3%80%80愛弥子.pdf

*医療法人恵聖人会クリニック・ニキビ・ニキビ跡
http://www.keisei-cs.com/sp/page/dermatology05.html

*広尾プライム皮膚科・フォトフェイシャル・IPL
http://www.hiroo-prime.com/menu/menu/ipl.php

*Real Beauty Care・首ニキビに効く市販薬・治療薬は?うなじニキビには?
http://www.real-beautycare.com/wp/コラムページ/首ニキビやうなじニキビに効く市販薬・治療薬は

*五本木クリニック美容皮膚科・「にきび跡」の最終手段治療
http://www.gohongi-beauty.jp/page-1012/

*ミルディス皮フ下・《ニキビ発生のメカニズム&当院の治療法全般》
http://www.mildix.com/dermatology/nikibi.html

*メデイアージュクリニック青山・ニキビ跡
http://www.mediage.co.jp/menu/nayami-nikibi_ato/

*聖心美容クリニック本院(東京院)・なかなか消えない「ニキビ跡」の治療法
http://www.biyougeka.com/contents/skin/acne/intracel/

*相澤皮フ科クリニック・ニキビを潰すと治りが早くなるってホント?
http://www.aizawa-hifuka.jp/acnecare/acnequestion/recovery/

*総合研究開発研究所・ノンコメドジェニックテスト
http://www.souken-lab.co.jp/anzensei/komedo.html

最終更新日: 2016-07-24

タグ:
にきび(尋常性痤瘡)

記事に関するお問い合わせ

「皮膚の病気・症状」に関する記事

皮膚の病気・症状の記事は他にも多数!

【画像・写真付き】痔ろうって何?原因や症状、手術法まとめ
【画像・写真付き】痔ろうって何?原因や症状、手術法まとめ
子供の病気である水痘、大人も注意が必要!?その症状について解説
子供の病気である水痘、大人も注意が必要!?その症状について解説
痔ろうの初期症状とは?病院で行う検査・治療の体験談!
痔ろうの初期症状とは?病院で行う検査・治療の体験談!
【画像付き】切れ痔の放置は危険?悪化すると手術になる!?
【画像付き】切れ痔の放置は危険?悪化すると手術になる!?
新生児黄疸の原因とは?知っておきたい症状・検査・治療方法を詳しく解説!
新生児黄疸の原因とは?知っておきたい症状・検査・治療方法を詳しく解説!

「にきび(尋常性痤瘡)」に関するキーワード

キーワードから記事を探す

人気の記事

ドクトルで人気の記事を集めました

人気のキーワード

今ドクトルで話題の病気の原因・検査方法・治療方法・予防方法を集めました。